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バレーボール

「苦しい時に1点を…」黒後愛が“理想エース像”を明かす!大けが明けの長岡望悠は“7割スタンス”で五輪へ!

北野正樹

2021.05.14

「ヘアドネーション」を行なった黒後は、ショートヘアスタイルで会見に臨んだ。写真:オンライン会見より(味の素ナショナルトレセン)

「ヘアドネーション」を行なった黒後は、ショートヘアスタイルで会見に臨んだ。写真:オンライン会見より(味の素ナショナルトレセン)

 今月末からイタリアで開催されるバレーボールの「FIVBネーションズリーグ」を前に、日本代表女子の長岡望悠(久光)、黒後愛(東レ)両選手が5月14日、オンライン会見に応じ、現在の状況やネーションズリーグに向けた意気込みを語った。

 ストレート負けした世界ランキング1位の中国戦の試合後に、中田久美監督に「一番の収穫」と言わせた長岡。2017年に左膝前十字靭帯損傷し、18年にも再び同じ場所を痛めた、2度の大けがから復帰。5月1日の国際親善試合が、18年世界選手権以来となる、代表としての国際試合だった。

 中国戦について長岡は、「2回目のけがの後、初めての国際大会で体力面では結構、ギリギリの部分もあった」と明かしながらも、「スピード感や駆け引きなど、自分の見え方はリアルな実戦でなければ生まれないものがある。あの試合で得たものは多かった」と手応えを語った。
 
 けがで得たものもあった。「けがをする前は、いつも120%、すべての面でやっていた。けがをしたことで、7割のスタンスを覚えることが出来た。その方が体のスピードが速くなったり、判断の選択肢が多くなったりしたと感じられた。今は、7割の質を上げることを考えている。そう考えて精度を上げた方が、結果はいい」という。以前は、ストイックに結果を求めていた姿が印象的な長岡だが、7月25日で30歳。2度の大けがを乗り越えて自分の体と向き合い、円熟味を増したプレーを武器に、自分をいたわる術も身につけたようだ。

 ネーションズリーグでの目標は「五輪がもし開催され、出場できるなら、そのための修行の場。自分の体を過酷なスケジュールの中で整えながら、チームに貢献することをきっちりと積み重ねたい」と意気込みを語った。
 
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