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「ガスリーとのギャップは予想できたが…」モナコGPで16位の角田裕毅に厳しい視線。次戦バクーで「別の“頭痛”に直面する」との指摘も

THE DIGEST編集部

2021.05.24

抜けないモナコでの16番スタートは、やはり厳しい。角田のテーマは予選で好結果を残すことだろう。(C)Getty Images

抜けないモナコでの16番スタートは、やはり厳しい。角田のテーマは予選で好結果を残すことだろう。(C)Getty Images

 5月23日にF1第5戦モナコ・グランプリの決勝が行なわれ、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は16位で完走した。

 レースキャリアにおいて初走行となる伝統の市街地コースは、ルーキーに対して幾つもの試練を課し、フリー走行ではグリップを失ってガードレールにリアをぶつけて以降の走行を妨げられ、予選ではトラフィックでクリアラップが台無しに……。そして決勝では、前が空けば速さを見せ、終盤にはソフトタイヤに履き替えてすぐにファステストラップも記録したが、「絶対に抜けない」コースの洗礼を受け、最後まで順位を上げられずに終わった。

 前を走るフェルナンド・アロンソやニコラス・ラティフィに迫りながらも、仕掛けるチャンスを掴めなかった角田は、チームの公式サイトを通して、この“我慢のレース”を以下のように語っている。

「16番手からのスタートで、簡単にいかないのは承知していました。1周目は周りの車と比べてグリップに苦しみ、幾つか順位を落としてしまいました。その後は良いペースはあったものの、前の車に引っ掛かり、前へ出られませんでした。僕の一番の課題は、予選のパフォーマンスをどうやって上げていくかです。ポイント獲得を果たせるよう、次のレースに向けて懸命に取り組んでいきます」
 
 また、SNSでも「他の車についていくという難しいレースでした。(次戦の)バクーではうまくいけば、追い抜きのチャンスも増えるでしょう」「少し賭けに出た戦略もうまく機能せず、ペースがあっても、追い抜くのが難しいことを実感したモナコでした。アゼルバイジャンでは、ポイント圏内を狙えるよう万全の対策をしていきます!」とレースを振り返り、次戦への意気込みや展望を示した角田。これに対し、チームもSNSに「バクーには、ユウキとともにより強くなって戻って来る」と投稿している。

 アルファタウリのチームプリンシパルのフランツ・トストは、「クリーンなレースをした彼が、モナコで多くの経験を積めたと確信している。これは将来、彼を助けることだろう」とポジティブに語り、テクニカルディレクター、ジョディ・エギントンは「ユウキのレースは極めて平穏なものだった。戦力を練ったものの、単純なレースの中で我々にできることは限られていた。彼はミスなくクリーンに最後まで走り切り、確実に経験を積んだ。これを今後に活かしていきたい」とのコメントを残した。
 
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