レジェンドの“会心TKO”にボクシング界が沸いている。

【動画】歴史を作った！ ドネアのウバーリ撃破のKOシーンはこちら

　現地時間５月29日、WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦が米カリフォルニア州カーソンで行なわれ、挑戦者のノニト・ドネア（フィリピン）は王者のノルディーヌ・ウバーリ（フランス）を撃破。見事な４回TKOで２年ぶりの王座に返り咲いた。

　試合序盤はウバーリに積極的な仕掛けにやや後手に回ったドネアだが、時間の経過とともに攻勢に出る。そして、３ラウンド目にチャンプから２度のダウンを奪うと、続く４ラウンド目には果敢なラッシュを展開。最後は渾身の左フックで、王者をリングに沈めた。
  　この結果を受け、米ボクシング専門メディア『Boxing Scene』は「ノニト・ドネアが歴史を作る、ウバーリを４回KOでWBCタイトルを獲得」と銘打ったレポートを掲載。圧巻のKOシーンについては、「ライズ（レフェリー）はカウントを気にすることなく振り払い、ドネアを支持する観客を熱狂させた」と興奮気味にレポートした。

　また、バンタム級王座を勝ち取った史上最高齢のファイターとなったドネアの気になる次戦については、「年齢を感じさせないスーパースターはさらなる高みに向け、WBA／IBF王者のナオヤ・イノウエと再戦を目指す予定だ」とも言及している。

　元世界５階級王者のいまだ衰えぬ力を見せつけたドネア。日本が誇る「モンスター」井上尚弥との再戦を含め、存在感を強めたベテラン戦士の一挙手一投足に注目だ。

構成●THE DIGEST編集部