6月13日、総合格闘技団体「RIZIN」のビッグマッチ『RIZIN 28』が開催され、大注目の大トリは、朝倉未来(トライフォース赤坂)とクレベル・コイケ(ブラジル)が飾った。
強打の未来、柔術のクレベルという対照的な二人の対決は、リング中央から圧力をかけて短いパンチを出しながら徐々に距離を詰める前者に、ローキックを頻繁に繰り出して応戦する後者という構図で進んでいった。
勝負が決したのは、第2ラウンドだった。ローキックで未来をコーナーに追い詰めたクレベルは、テイクダウンを奪ってから一気に三角締めで仕留めた。未来はタップしなかったが、腕がだらんと伸びた失神状態に陥ると、見かねたレフェリーがストップをかけた。
リング上で呆然とする未来と歓喜の涙を流すクレベル。両雄の表情が全てを物語るような、文字通りの熱戦だった。
試合後、会見に現われた未来は、「悔しいですけど、やってよかったと思います。この歴史的な東京ドームでの大会でメインを張れたのは自分の宝になる」と語ったうえで、「今後については考えます。引退も含めて……ちょっと考えます」と口にした。
取材・文●羽澄凜太郎(THE DIGEST編集部)
強打の未来、柔術のクレベルという対照的な二人の対決は、リング中央から圧力をかけて短いパンチを出しながら徐々に距離を詰める前者に、ローキックを頻繁に繰り出して応戦する後者という構図で進んでいった。
勝負が決したのは、第2ラウンドだった。ローキックで未来をコーナーに追い詰めたクレベルは、テイクダウンを奪ってから一気に三角締めで仕留めた。未来はタップしなかったが、腕がだらんと伸びた失神状態に陥ると、見かねたレフェリーがストップをかけた。
リング上で呆然とする未来と歓喜の涙を流すクレベル。両雄の表情が全てを物語るような、文字通りの熱戦だった。
試合後、会見に現われた未来は、「悔しいですけど、やってよかったと思います。この歴史的な東京ドームでの大会でメインを張れたのは自分の宝になる」と語ったうえで、「今後については考えます。引退も含めて……ちょっと考えます」と口にした。
取材・文●羽澄凜太郎(THE DIGEST編集部)