格闘技・プロレス

これぞ“モンスター”だ! 井上尚弥、渾身の左ボディーショットでダスマリナスに圧巻の3回TKO勝ち

THE DIGEST編集部

2021.06.20

危なげない試合運びを見せた井上が防衛に成功した。(C)Getty Images

 日本が世界に誇る"モンスター"は、盤石の防衛戦を見せた。

 現地時間6月19日、ボクシングWBA&IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(大橋ジム)は、ラスベガスのバージン・ホテルズ・ラスベガスで、IBFバンダム級1位のマイケル・ダスマリナス(フィリピン)と対戦。昨年10月のジェイソン・モロニー戦以来となる防衛戦となったが、3回TKOで勝利。多くのメディアが予想した通り、一方的な展開で挑戦者を退けた。

 試合開始直前にモハメド・アリやジョージ・フォアマンら往年の名手が彩る動画が公開され、会場のボルテージも高まりを見せるなかで始まった試合は、4団体統一を目指す"モンスター"が主導権を握った。

 序盤は、フットワークを活かしながら、積極果敢に出たダスマリナスがパンチに手を焼いた。だが、相手の動きを1ラウンドで見極めた井上は、2ラウンドから完全にペースを握る。リング中央に位置取ると、右ボディーや左フックなど、多彩なパンチでダメージを与えていった。
 
 完全に流れを掴んだ井上は、2ラウンド途中で渾身の左フックを炸裂。これが上への攻撃を警戒していたダスマリナスの右脇腹にクリーンヒットさせ、ダウンを奪取した。

 そして、井上は3ラウンドに勝負をかける。ダメージを残すダスマリナスの力のない攻撃を見切ったモンスターは、ふたたび左のボディーブローを炸裂。これで2度目のダウンを奪うと、直後にもう一度、左ボディーを放って、リングに沈めた。

 アメリカで最大級のネットワークを誇るスポーツ専門チャンネル『ESPN』で全米に中継された一戦での勝利は、モンスターの声価を間違いなく高めるものとなったと言える。

構成●THE DIGEST編集部

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