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モータースポーツ

角田裕毅も「告げ口文化」の犠牲に?英メディアがF1の悪しき傾向を揶揄、“元凶”ボッタスを一刀両断

THE DIGEST編集部

2021.06.27

角田に進路妨害を受けたとして「idiot(馬鹿)」と無線で怒りの声を上げたボッタス。しかし、自身でも…。(C)Getty Images

角田に進路妨害を受けたとして「idiot(馬鹿)」と無線で怒りの声を上げたボッタス。しかし、自身でも…。(C)Getty Images

 6月25日に行なわれたF1第8節のシュタイアーマルクGPのフリー走行2回目で、メルセデスのヴァルテリ・ボッタスがピットレーンでスピンを喫し、危険な行為として決勝での3グリッド降格とペナルティーポイント2を科された。

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 後に2速でのスタートを試み、リアがコントロールできなくなったため、車はスライドしながらファストレーンを塞ぐ形で止まり、マクラーレンのメカニックの手を借りてコースに戻ることになったが、これについてはマクラーレンがすぐにFIAレースディレクター、マイケル・マシに無線で不満をぶつけた。

 ベテランらしからぬミスを犯したボッタスだが、「ピットに人がいれば危険が及んだ可能性もある」と認めながらも、「ペナルティーを受けるとは思わなかった」「厳しすぎる」と本音を吐露。そして、このような裁定が下った理由を、マクラーレンら他チームの苦情によるものだと語っている。
 
 これについては、英国の専門メディア『THE RACE』も「F1のつまらない告げ口文化」と表現して苦言を呈する。ドライビングや技術力による競争だけでなく、互いに強い猜疑心や被害妄想を抱いて相手の粗探しや足の引っ張り合いを展開する醜い部分が存在するこの世界では、今季も幾つかの“疑惑”がチームやドライバーの告発によって生み出され、FIAにライバルへの制裁を求める動きが見られる。

 同メディアは、ボッタスの「互いに不平を言っている」という指摘は正しいとし、実際にレースにおいてのこうした各チームの声が、瞬時のコース上の全ての事象に対処するのが難しいスチュワードを助けてもいると綴っている。今GPの予選Q3でボッタスがアタック中にターン4で角田に進路妨害を受けたとして「idiot(馬鹿)」という言葉を使って無線で怒りの声を上げたことも、後のルーキーへのペナルティー(3グリッド降格&ペナルティーポイント1)に繋がったという。

 しかし同メディアはこのシステムを容認しているわけではなく、「こうしたオフィシャルの注意を引こうという意図の“不快”な無線のメッセージは、多くの場合は無視されるが、それでも相手が間違っていると信じるドライバーたちは『〇〇がコース外に押し出そうとした』と抗議し続ける。そういった『告げ口の文化』の様は、まるで『遊び場にいる子どもようだ』」と揶揄もしている。
 
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