6月27日、総合格闘技イベント「RIZIN」は、『RIZIN.29』を大阪・丸善インテックアリーナ大阪で開催。「RIZIN KICK ワンナイトトーナメント」では、1回戦で皇治と梅野源治、白鳥大珠と高橋亮がそれぞれ対戦した。
まず、梅野と対峙した皇治は開始から間合いを詰めて右ストレート、左右のボディフックと攻勢を強める。流れが傾きかけたところでアクシデントが起きる。組みついて押さえた梅野に皇治の頭がバッティングとなったのだ。
ここでドクターチェックが入り、梅野が続行不可能となり、試合はノーコンテストに……。会場全体が微妙な空気が会場に流れるなか、白鳥と高橋がリングインした。
主導権を握ったのは白鳥だった。カーフキックを効かせながら、左ストレートを入れて高橋をぐらつかせると、左フックでダウンを奪取。さらにダメージが残る相手に左ストレートを見舞った白鳥がサウスポー対決を制した。
迎えた決勝で、先に仕掛けたのは皇治だった。地元への凱旋で「皇治軍団」の大声援と拍手による後押しを受け、積極果敢に攻めに出る。一方、蹴りでダメージを与えにいった白鳥はクレバーな戦いを披露。1ラウンドの途中で右ストレートを当て込んでダウンを奪取。一気に仕留めたいところだったが、ここでふたたびアクシデントが発生。皇治のローブローで試合が止まったのだ。
その後、両者ともに痛みを抱えながら迎えた2ラウンド目、前蹴りで距離を作りながら冷静に対応する白鳥に対して、皇治はなかなか入っていけずに険しい表情のまま、守勢に回って3ラウンド目を迎えた。
そして、3ラウンド目。互いに打ち合いの様相を呈したなかで、皇治が白鳥の右目をバッティング。これには、さすがに皇治に警告が与えられ、どこか後味の悪さが残ったなかで、試合終了のゴングが鳴った。
判定の結果、3-0で勝利した白鳥は試合後、「皇治選手、バッティングは危ないんで気をつけてください。自分の力でまた這いあがってきてください」と苦言を呈したうえで、「キックがメインになることはないので、もっと格闘技を盛り上げていきたいと思います。格闘技、RIZIN、K-1…最高!」と叫んだ。
バックステージで白鳥は、「悔しかったです。1回戦、決勝を圧倒すると言って、決勝は圧倒できなかったので」と課題を口にしつつ、「これはひとつの結果なだけ。RISEでも強さを見せて、大晦日のRIZINに戻ってきたい」とさらなるレベルアップを明言。続けて、皇治のバッティングについての持論も展開した。
「KOされない皇治選手をKOしたかったですね。バッティングは何十回もらったことがある。だから、もらった自分が悪いなと。相手を中に入れさせたということですね。弱さが出た。50キロ台はキツイけど、同門の天心ともやりたいし、武尊選手ともやりたい。それぐらいやらなきゃダメじゃないですか」
かたや皇治は、「心から梅野選手に申し訳なく思ってます。すみませんでした。反省してます。受け入れなきゃアカンことはいっぱいあるなと思います」と言葉少なにバッティングについて「実力不足だった」と反省しきりだった。
取材・文●どら増田
まず、梅野と対峙した皇治は開始から間合いを詰めて右ストレート、左右のボディフックと攻勢を強める。流れが傾きかけたところでアクシデントが起きる。組みついて押さえた梅野に皇治の頭がバッティングとなったのだ。
ここでドクターチェックが入り、梅野が続行不可能となり、試合はノーコンテストに……。会場全体が微妙な空気が会場に流れるなか、白鳥と高橋がリングインした。
主導権を握ったのは白鳥だった。カーフキックを効かせながら、左ストレートを入れて高橋をぐらつかせると、左フックでダウンを奪取。さらにダメージが残る相手に左ストレートを見舞った白鳥がサウスポー対決を制した。
迎えた決勝で、先に仕掛けたのは皇治だった。地元への凱旋で「皇治軍団」の大声援と拍手による後押しを受け、積極果敢に攻めに出る。一方、蹴りでダメージを与えにいった白鳥はクレバーな戦いを披露。1ラウンドの途中で右ストレートを当て込んでダウンを奪取。一気に仕留めたいところだったが、ここでふたたびアクシデントが発生。皇治のローブローで試合が止まったのだ。
その後、両者ともに痛みを抱えながら迎えた2ラウンド目、前蹴りで距離を作りながら冷静に対応する白鳥に対して、皇治はなかなか入っていけずに険しい表情のまま、守勢に回って3ラウンド目を迎えた。
そして、3ラウンド目。互いに打ち合いの様相を呈したなかで、皇治が白鳥の右目をバッティング。これには、さすがに皇治に警告が与えられ、どこか後味の悪さが残ったなかで、試合終了のゴングが鳴った。
判定の結果、3-0で勝利した白鳥は試合後、「皇治選手、バッティングは危ないんで気をつけてください。自分の力でまた這いあがってきてください」と苦言を呈したうえで、「キックがメインになることはないので、もっと格闘技を盛り上げていきたいと思います。格闘技、RIZIN、K-1…最高!」と叫んだ。
バックステージで白鳥は、「悔しかったです。1回戦、決勝を圧倒すると言って、決勝は圧倒できなかったので」と課題を口にしつつ、「これはひとつの結果なだけ。RISEでも強さを見せて、大晦日のRIZINに戻ってきたい」とさらなるレベルアップを明言。続けて、皇治のバッティングについての持論も展開した。
「KOされない皇治選手をKOしたかったですね。バッティングは何十回もらったことがある。だから、もらった自分が悪いなと。相手を中に入れさせたということですね。弱さが出た。50キロ台はキツイけど、同門の天心ともやりたいし、武尊選手ともやりたい。それぐらいやらなきゃダメじゃないですか」
かたや皇治は、「心から梅野選手に申し訳なく思ってます。すみませんでした。反省してます。受け入れなきゃアカンことはいっぱいあるなと思います」と言葉少なにバッティングについて「実力不足だった」と反省しきりだった。
取材・文●どら増田