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【宝塚記念】“現役最強“を決定づけたクロノジェネシスの圧勝劇。欧州遠征への機は熟した!

三好達彦

2021.06.28

1番人気に応えたクロノジェネシスの走りは、まさに圧巻だった。写真:産経新聞社

1番人気に応えたクロノジェネシスの走りは、まさに圧巻だった。写真:産経新聞社

 6月27日に上半期の総決算、宝塚記念(GⅠ、芝2200m)が阪神競馬場で行なわれ、単勝オッズ1.8倍の1番人気に推されたクロノジェネシス(牝5歳/栗東・斉藤崇史厩舎)が力強い末脚で抜け出して圧勝。本レース2連覇を達成するとともに、昨年の有馬記念(GⅠ、中山・芝2500m)を含め、ファン投票レースの3連勝を記録した。

 2着には逃げ粘った7番人気のユニコーンライオン(牡5歳/栗東・矢作芳人厩舎)が入り、前走の大阪杯(GⅠ、阪神・芝2000m)をデビューから無敗の6連勝で制していた2番人気のレイパパレ(牝4歳/栗東・高野友和厩舎)は3着に終わり、初の敗戦を喫した。

 5歳を迎えた今春。衰えるどころか、さらに力強さを増し、他馬との”格の違い”を見せつけるようなクロノジェネシスの圧勝劇だった。

 スタートで内から出たユニコーンライオンとレイパパレが先頭争いを演じたが、レイパパレが引いて2番手に。5番人気のキセキ(牡7歳/栗東・辻野泰之厩舎)がそれに続き、クロノジェネシスはインの4番手という好位置を確保。3番人気に推されたカレンブーケドール(牝5歳/美浦・国枝栄厩舎)はその直後をキープし、アリストテレス(牡4歳/栗東・音無秀孝厩舎)は中団馬群でレースを進めた。
 
 ペースは1000mの通過ラップが1分フラットと、GⅠとしてはスローな流れ。いわゆる”前残り”の競馬で、事実上、勝負は先行勢同士の争いに絞られた。

 迎えた直線。逃げるユニコーンライオンが粘り込みをはかるところへ、レイパパレが競りかけ、カレンブーケドールも仕掛けていく。そこへ満を持して襲い掛かったのがクロノジェネシス。力感あふれる末脚で一気に前を行く2頭を抜き去って先頭に躍り出ると、レイパパレを差し返したユニコーンライオンに2馬身半の差をつけて圧勝を飾った。彼女が記録したレース最速の上がり時計、3ハロン34秒4は、レイパパレのそれを0秒6も上回っていた。

「まず北村ジョッキーにお礼を言いたいですね。騎手生活に怪我はつきものだから、あまり気にせずお大事に。きっとまたGⅠを勝てると思います」
 
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