ブシロード傘下の女子プロレス団体スターダムは７月４日、初夏のビッグマッチ『YOKOHAMA DREAM CINDERELLA 2021 in Summer』神奈川・横浜武道館大会を開催。第２試合では渡辺桃＆AZMのクィーンズ・クエストと、正式に大江戸隊としてヒールの道を歩むことを決意したスターライト・キッド＆琉悪夏が対決した。

　キッドは真っ黒なコスチュームとなり、ダークサイドに堕ちたブラック・タイガーに。もともと琉悪夏がSTARSから大江戸隊に寝返ったとき、最も怒りを露わにしていたキッドはもういない。

　試合はキッドとAZMのハイスピードな攻防からスタート。場外戦になるとセコンドの大江戸隊が加勢し、キッドは体格で勝る桃の顔面を蹴り上げるなど挑発的な攻撃を続ける。対して、桃も持ち前のパワー殺法と得意の打撃でキッドを倒していき、ハイスピード戦線でキッドとライバル関係にあるAZMもスピードで翻弄。ただ、ラフ殺法を加えたキッド相手になかなかペースが掴めず、琉悪夏のパワーにも苦戦した。

　キッドと琉悪夏がSTARS時代からの仲とあって連携もスムーズに決めるも、最後は一瞬の隙を突いてAZMが琉悪夏からあずみ寿司で３カウントを奪取した。
  　バックステージでAZMは「私たちは勝って当然。岩谷とコグマが（ジュリア＆朱里から）獲ったらゴッデスを獲りにいくから、ここで負けるわけにはいかない」と岩谷＆コグマが勝利した場合は、ゴッデス（タッグ）のベルト獲りに照準を合わせるようだ。

　キッドは「完全に大江戸隊になりましたスターライト・キッドです。私は私のやり方で大江戸隊のトップになりたいと思う。こうなってしまった以上、岩谷麻優とは対角線に立つ運命だったようです。私はスターダムのトップ選手をドンドン潰す気でいきます」と語り、正式に大江戸隊入りをした覚悟を明らかにした。

　AZMとキッドはマーベラス7.18東京・後楽園ホール大会で、星月芽依、桃野美桜をパートナーにハイスピードタッグマッチが決定している。マーベラスのベビーフェイスである桃野と悪に染まったキッドのタッグはもちろん、ハイスピードが売りの４選手の絡みにも注目だ。

◆スターダム◆
『YOKOHAMA DREAM CINDERELLA 2021 in Summer』
2021年７月４日
神奈川・横浜武道館
▼スペシャルタッグマッチ（15分１本勝負）
渡辺桃＆○AZM（13分43秒　あずみ寿司）スターライト・キッド＆琉悪夏●

取材・文⚫︎どら増田

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