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モータースポーツ

御大エクレストンが推すのは「皇帝二世」。 “理想的な環境”のアルファタウリを所属先に推薦

THE DIGEST編集部

2021.07.12

元F1界のボスは、ミックを高く評価しているようだ。(C)Getty Images

元F1界のボスは、ミックを高く評価しているようだ。(C)Getty Images

 F1はここまで第9戦を終了。今季は全23レースが予定されており、まだ半分も消化していないが、すでに来季に向けての各ドライバーの去就やシート争いにも注目が集まっている。

 F1公式サイトもこれを特集しているが、その中でスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅についても言及。今季デビューしたばかりの21歳は「大きくパフォーマンスを落とさない限り、来季もチームに留まるのはほぼ確実。彼はフランツ・トスト代表の指導の下で進歩を遂げており、このイタリアの小さなチームでの2年間は今後の飛躍に向けての良い修業期間となるだろう」と予想した。

 一方、専門メディア『MOTORSPORT WEEK』は、レッドブルの体制が姉妹チームであるアルファタウリにも影響を及ぼす可能性を示唆。ワールドチャンピオンとして来季を迎える可能性があるマックス・フェルスタッペンは不動の存在だが、1年契約のセルジオ・ペレスの動向は未定であり、彼がアルファタウリに新天地を求めるかもしれず、その場合は当然、ピエール・ガスリーか角田のいずれかがチームを去ることになる。
 
 もっとも、ペレスがレッドブルを去る場合、その空席はアルファタウリからの“昇格”によって埋められる可能性が非常に高く、ガスリーと角田がレッドブル・グループの中でシートを失うことは考えにくい。ペレスに代わる戦力がグループ外から迎えられることはあっても(その可能性も低いようだが)、他の3人は他チームから魅力的なオファーでも受けない限り、動きはないだろうと見られている。

 幾度か不必要なミスを犯した際には、その去就に関する噂が浮上する角田だが、トスト代表は繰り返しこの日本人ドライバーのポテンシャルを高く評価し、同時に「現在のF1は複雑であり、慣れるには数年を要する」として長いスパンで彼を育てることを明言している。

 厳しさも当然ながらあるが、手厚いサポートと常時ポイントを狙えるマシンが用意されるアルファタウリは、ルーキーにとっては理想的な環境と言えるだろう。「F1の支配者」といわれたバーニー・エクレストンも同様の見方を示しているが、彼はこれを違うドライバーに与えることを希望しているようだ。
 

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