専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
その他

「ごめんね、インタビューじゃなくなっちゃった」松本薫が涙ながらに柔道銅メダルの芳田司へかけた言葉が話題に【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.07.26

テレビ解説の松本薫さん(写真)が柔道57キロ級で銅メダル獲得の芳田司に行なったインタビューが話題となっている。(C)Getty Images

テレビ解説の松本薫さん(写真)が柔道57キロ級で銅メダル獲得の芳田司に行なったインタビューが話題となっている。(C)Getty Images

 2012年のロンドンで金、16年のリオ五輪では銅メダルを獲得している柔道家の松本薫さん。今回の東京五輪ではテレビ中継で柔道の解説を務めているが、その内容が心理面と技術面の両方がわかると高い評価を受けている。

 そんな松本さんが27日のNHKの中継でみせた対応がネット上で「感動した」と話題となっている。

 そのシーンは女子57キロ級の3位決定戦を勝利した芳田司へのインタビューの時だった。銅メダルは手にしたものの、金メダルを逃した悔しさをにじませながら「自分の力の無さを思い知らされました」と語るかつてのライバル芳田に対し、松本さんは、テレビ中継中と知りながらも「ごめんね。今、一番悔しい中にいると思います。ごめん、インタビューじゃなくなっちゃうね。でもね、司がやってきたこと、絶対に間違いじゃないから。胸を張って。司の柔道は素晴らしかった。銅メダルだけと、本当におめでとうございます。次につなげて頑張ってほしいと思います」と、声を震わせたのだ。

 ネット上ではこのシーンが即座に話題となり、「松本さん、素晴らしい」「マジで今日一番泣かされた」「今夜も松本さんにやられました」「後世に語り継がれる感動的な場面ですね」と続々とコメントがアップされた。
 
 スタジオに戻った松本さんは芳田に“おめでとう”と声をかけた理由について「やっぱり司の苦しい時、ケガをして柔道ができなかったことなど、いっぱい見てきたので。それでも頑張って勝ち取った銅メダルには、『おめでとう』の言葉しか出ませんでした」と振り返った。

 そして「やっぱり悔しいと思います。常に金メダルを目指して、最初は私を倒すことから目指して、そうしてつかみ取った東京オリンピックの代表で、やっぱり金メダルを取りたかったと思うのです」と芳田の気持ちを代弁し、「悔しいと思うんですけど、これを糧にまた頑張ってほしいなと思います」とエールを送った。

 かつて女子柔道界で“野獣”と呼ばれ恐れられていた松本さんだが、今回の東京五輪のテレビ中継で見せた心のこもった解説によって、また新たなファンが増えそうだ。

THE DIGEST編集部

【PHOTO】残り44秒で決めた!女子柔道57キロ級で銅メダルに輝いた芳田司!
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号