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「過酷な状況下で勝った!」新井千鶴、日本女子柔道2個目の金獲得にアジアメディアも称賛!「期待に見事に応えた」【東京五輪】

中村光佑

2021.07.29

ロングマッチとなった準決勝を勝ち切り、決勝では疲れを感じさせない攻めの柔道を貫いて優勝した新井。(C)Getty Images

ロングマッチとなった準決勝を勝ち切り、決勝では疲れを感じさせない攻めの柔道を貫いて優勝した新井。(C)Getty Images

 7月28日、日本武道館にて行なわれた東京オリンピック柔道の女子70キロ級決勝で新井千鶴(三井住友海上)がミヒャエラ・ポレレス(オーストリア)を破り、五輪初出場にして金メダルを獲得した。

 直前の準決勝では16分を超える激闘の末、送り襟締めでマディナ・タイマゾワ(ロシア)に1本勝ちを収めた新井。決勝戦では残り3分8秒に小外刈りで技ありのポイントを先取。その後も攻めの柔道を貫いて勝ち切った。

 体力面に関する心配の声が上がっていた中、新井が見せたここ一番の勝負強さにアジアのメディアからも称賛の言葉が送られている。

 シンガポールのニュースメディア『TODAY』は、新井が死闘とも言える準決勝を制して勝ち上がったことについて「準決勝ではなかなか自分の力を発揮できず、タイマゾワに勝つまでに16分半以上もかかってしまった」としつつも、「新井は過酷な状況下で迎えた決勝戦でポレレスに勝利し、開催国に6個目となる柔道の金メダルをもたらした」と報道。
 
 また、インドのスポーツメディア『FIRST SPORTZ』は、「柔道の新井が女子70キロ級でオリンピックチャンピオンになり、東京五輪の柔道で日本勢6個目の金メダルを獲得した」と題し、「彼女はこの階級での金メダル獲得の最有力候補だったが、その期待に見事に応えた」と表彰台の頂点に立った新井を称えた。

 なお、新井の金メダル獲得により、日本柔道チームのメダルは合計8枚(金:6、銀:1、銅:1)に。女子では52キロ級の阿部詩に続く2人目の金メダリストとなった。

文●中村光佑

【PHOTO】新井千鶴、五輪初出場で金!16分41秒の死闘となった準決勝など名場面をプレイバック!

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