東京五輪の体操男子個人総合で金メダルに輝いた橋本大輝。だが、彼の採点を巡って小さくない波紋が広がっている。
騒動の発端となっているのは、4種目目の跳馬の採点だ。Dスコア(技の難度)5.6の「ロペス」を跳んだ橋本だったが、着地が乱れ、片足がラインオーバーに。これで点数が大きく割れるかと思われたが、Eスコア(技の完成度)は9.200の高評価で、合計スコアは14.700点となった。
結果的に2位の肖若騰(中国)に、0.40の差をつけて橋本が戴冠した。だが、とりわけ中国のファンから跳馬の採点に関して非難が殺到。「盗まれた金メダルだ」と王者のSNSには中国語で誹謗中傷が相次いだため、FIG(国際体操連盟)が「基準どおり公正な評価である」と採点の詳細を公表する異例の展開となっていた。
それでも中国のファンからの批判が相次いだ。これを受け、他でもない2位となった肖若騰も、母国ファンへ、やはり異例ともいえる呼びかけを行なった。
中国メディア『新浪体育』によれば、肖若騰は中国版ツイッターの「ウェイボー」に、3位に入ったニキータ・ナゴルニー(ROC/ロシアオリンピック委員会)を含めた表彰台に上がった3人との写真を公開したうえで、次のように呟いたという。
「皆さんには中国選手、中国の体操界、そして私…肖若騰を今後も応援してほしい。だけど、あらゆるスポーツ選手たちを過度に攻撃するのは、やめてほしい。彼らは皆すばらしく、目標のために努力をし、自らを鼓舞しているんだ。言葉はもはや関係ない」
この肖若騰の投稿に対する反響は大きく、30日には、ウェイボーで「肖若騰、『日本選手を恨んでいない』」というハッシュタグがトレンド入り。さらに『新浪体育』は「採点を巡る論争のため、橋本はインターネット上で多くの暴力を受けた。だが、肖若騰はそれを望まなかった。彼はアスリートへの過度な攻撃を止めるように求めた」と報道している。
構成●THE DIGEST編集部
【東京五輪PHOTO】随時更新! 東京オリンピックで輝いた「日本人メダリスト」を一挙紹介!
騒動の発端となっているのは、4種目目の跳馬の採点だ。Dスコア(技の難度)5.6の「ロペス」を跳んだ橋本だったが、着地が乱れ、片足がラインオーバーに。これで点数が大きく割れるかと思われたが、Eスコア(技の完成度)は9.200の高評価で、合計スコアは14.700点となった。
結果的に2位の肖若騰(中国)に、0.40の差をつけて橋本が戴冠した。だが、とりわけ中国のファンから跳馬の採点に関して非難が殺到。「盗まれた金メダルだ」と王者のSNSには中国語で誹謗中傷が相次いだため、FIG(国際体操連盟)が「基準どおり公正な評価である」と採点の詳細を公表する異例の展開となっていた。
それでも中国のファンからの批判が相次いだ。これを受け、他でもない2位となった肖若騰も、母国ファンへ、やはり異例ともいえる呼びかけを行なった。
中国メディア『新浪体育』によれば、肖若騰は中国版ツイッターの「ウェイボー」に、3位に入ったニキータ・ナゴルニー(ROC/ロシアオリンピック委員会)を含めた表彰台に上がった3人との写真を公開したうえで、次のように呟いたという。
「皆さんには中国選手、中国の体操界、そして私…肖若騰を今後も応援してほしい。だけど、あらゆるスポーツ選手たちを過度に攻撃するのは、やめてほしい。彼らは皆すばらしく、目標のために努力をし、自らを鼓舞しているんだ。言葉はもはや関係ない」
この肖若騰の投稿に対する反響は大きく、30日には、ウェイボーで「肖若騰、『日本選手を恨んでいない』」というハッシュタグがトレンド入り。さらに『新浪体育』は「採点を巡る論争のため、橋本はインターネット上で多くの暴力を受けた。だが、肖若騰はそれを望まなかった。彼はアスリートへの過度な攻撃を止めるように求めた」と報道している。
構成●THE DIGEST編集部
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