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「勝てば金メダルと同等」卓球男子3位決定戦の日韓戦に韓国メディアは気合十分「プライドをかけた一戦」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.06

日本チームの結束力は固い。韓国を下して銅メダル獲得と行きたいところだ。(C)Getty Images

 東京オリンピックの卓球男子団体は8月4日に準決勝が行なわれ、日本は2−3でドイツに敗れた。中国を倒して金メダルという夢は途絶え、3位決定戦へ回ることとなった。

 銅メダルを争う相手は韓国。日本、中国と並ぶアジアの強豪で、過去に2人の男子シングルス金メダリストを輩出した伝統国だ。しかし、前回のリオデジャネイロ大会で7大会連続のメダルが途絶え、そして今大会もここまでメダルは0。ラストチャンスである男子団体の3位決定戦には、韓国メディアも大きな期待を寄せている。

『東亜日報』は、「我々は5年前のリオの後悔を洗い流したい。最後の相手は日本だ。もし日韓戦で勝って銅メダルを獲得すれば、最終的なムードは金メダルを獲得するのと同等になるかもしれない」と記し、この一戦の重要性を伝えた。
 
 また『朝鮮日報』は、張本智和を「信じられない成長株」と称し、準決勝のドイツ戦で張本が相手にゲームを先行されながら、2勝をあげたことを称賛。そしてここまでメダルなしの韓国と、混合ダブルスで史上初のメダルを獲得した日本(水谷隼・伊藤美誠ペア)を対比しつつ、「3位決定戦の日韓戦は、両国の卓球のプライドをかけたものになる。韓国のエース、張禹珍と張本の試合は、一見の価値ありだろう」と綴った。

 同メディアの別記事では、この一戦を「両者譲らぬ運命のバトル」と称し、韓国選手たちのコメントを紹介している。

 世界ランク22位の李尚洙は、「メダルを取れないとは思っていない。結果はわからないが、準備したものを出し切れば勝てる。ハードワークをすれば勝てる」と自信を口にし、同12位の張禹珍は、「メダルのことで頭がいっぱいだ」と強い思いを語った。同13位の鄭栄植は、「誰が相手かということより、自分たちが厳しく練習してきたものを見せることを考えて、後悔なくプレーしたい」と決意を口にしている。

 リオ五輪では3位決定戦で敗れ、リベンジを期する韓国と、2大会連続のメダルを目指す日本。気合十分のライバル対決は、8月6日の11時から行なわれる。

構成●THE DIGEST編集部

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