東京オリンピックのマラソンで起きた、“ある出来事”が波紋を広げている。
事の発端となったのは、8月8日に行なわれた東京五輪の男子マラソンで、先頭集団が28キロ過ぎ地点で給水をしようという時のワンシーンだ。上位になんとか食らいついていたモルア・アンドゥニは、給水所のテーブル上に並べられた水に手を伸ばすと、それらを全てなぎ倒したのである。
この様子が、ライバルたちの給水を妨害する行為として物議を醸すと、SNSを中心に動画や画像などであっという間に世界中へ拡散。フランスでも出版されているベルギーの日刊紙『DH』は、「スポーツマンシップを欠いた恥ずべき行為だ。その行ないがジェスチャーだとは言い難い」と手厳しく糾弾した。
給水所での行ないが波紋を広げていくなかで、当の本人は故意的だという周囲の意見を真っ向から否定。「不毛な論争に終止符を打つ」と自身のSNSにアップした動画内で「他の選手たちには申し訳なく思う」と謝罪し、こう訴えた。
「激しいアップダウンと倦怠感の間で、僕は判断力とエネルギーを失っていた。そのなかで何とか(ペット)ボトルを掴もうと心掛けたが、落としてしまった。ボトルは鮮度を保つために水に漬けられていて、滑りやすくなるのは明らかだった。台の手前から1つ取ろうとして、かろうじて最後に取ることができたんだ。実際にやってみたら分かると思う」
自らに非がないと強調したアンドゥニは、「僕は全員のことを尊重している」とも続けた。
「僕はフランスのために戦えたことを誇りに思っている。でも、今回のレースは決して簡単じゃなかった。僕は、途中でほとんど諦めていたが、なんとか持ち堪えた」
故意ではなくボトルが滑ったことによるアクシデントだと強調したアンドゥニ。一連のコメントから読むに、猛暑のなかでのレースに、余裕を失っていたのは確かと言えそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
【東京五輪PHOTO】東京五輪が17日間の競技日程を終え閉幕!閉会式の様子を激選ショットでダイジェスト
事の発端となったのは、8月8日に行なわれた東京五輪の男子マラソンで、先頭集団が28キロ過ぎ地点で給水をしようという時のワンシーンだ。上位になんとか食らいついていたモルア・アンドゥニは、給水所のテーブル上に並べられた水に手を伸ばすと、それらを全てなぎ倒したのである。
この様子が、ライバルたちの給水を妨害する行為として物議を醸すと、SNSを中心に動画や画像などであっという間に世界中へ拡散。フランスでも出版されているベルギーの日刊紙『DH』は、「スポーツマンシップを欠いた恥ずべき行為だ。その行ないがジェスチャーだとは言い難い」と手厳しく糾弾した。
給水所での行ないが波紋を広げていくなかで、当の本人は故意的だという周囲の意見を真っ向から否定。「不毛な論争に終止符を打つ」と自身のSNSにアップした動画内で「他の選手たちには申し訳なく思う」と謝罪し、こう訴えた。
「激しいアップダウンと倦怠感の間で、僕は判断力とエネルギーを失っていた。そのなかで何とか(ペット)ボトルを掴もうと心掛けたが、落としてしまった。ボトルは鮮度を保つために水に漬けられていて、滑りやすくなるのは明らかだった。台の手前から1つ取ろうとして、かろうじて最後に取ることができたんだ。実際にやってみたら分かると思う」
自らに非がないと強調したアンドゥニは、「僕は全員のことを尊重している」とも続けた。
「僕はフランスのために戦えたことを誇りに思っている。でも、今回のレースは決して簡単じゃなかった。僕は、途中でほとんど諦めていたが、なんとか持ち堪えた」
故意ではなくボトルが滑ったことによるアクシデントだと強調したアンドゥニ。一連のコメントから読むに、猛暑のなかでのレースに、余裕を失っていたのは確かと言えそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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