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「最も失望に満ちた週末」と酷評された角田裕毅。オランダGPで雪辱なるか? 初のコースも自信!「素早い適応は得意」

THE DIGEST編集部

2021.09.02

ベルギーGPでは戦わずにして15位に終わった角田。今週はオランダGPに出場する。(C)Getty Images

 F1第13戦のオランダGPが今週末に開幕する。1985年以来36年ぶりとなるザントフォールトでのレースに向けて、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅がチームの公式サイトを通して意気込みを語っている。

 前線のベルギーGPでは、ウェットコンディションに苦しんで予選は17位でQ1敗退を喫し、決勝での巻き返しを誓ったものの、3時間以上のディレイの末にフォーメーションラップ3周でレースは終了。戦わずにして15位に終わった彼は「天気はコントロールできません」と悔しさを表わした。

 各専門メディアも軒並み最低に近い厳しい評価を下した。『THE RACE』は「チャレンジングなコンディションが日本のルーキーの行く手を阻み、Q1敗退も当然だった。ラ・ソースで時間を削れればQ2には進めたかもしれないが、それでも順位を2、3上げられただけだろう」、『CRASH』は「最も失望に満ちた週末のひとつ。Q1でチームメイトのピエール・ガスリーに2.1秒も離されたが、これは許容できる差ではない」と、それぞれネガティブに記した。
 
 今回のチームリリースにおいても、角田はまず雨のスパ・フランコルシャンに言及し、「日本でのレースでは、雨の中でドライブすることに慣れていましたが、日曜日のスパの視界は、レースをするにはあまりに悪すぎました。ルーキーイヤーでの経験として、F1でコースを走ることを楽しみにしていましたが、最終的には安全が最も重要です」と振り返った。

 続けて、間もなく開幕するオランダGPについては「ベルギーでのフリー走行では、我々には中段争いにおける競争力がまだあると感じられたので、オランダで何ができるかを見る必要があります。僕はどのカテゴリーでも、ザントフォールトをドライブしたことはありません。でも、このコースはレイアウトを新たに変更したので、全てのドライバーにとって新しい経験になるはずです」と、初走行のコースへの自信や期待を窺わせている。
 
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「見たことがないカーブに素早く適応するのは得意」と自信を漂わせる