F1第16戦トルコ・グランプリの決勝は、メルセデスのヴァルテリ・ボッタスがポールポジションからスタートし、途中でシャルル・ルクレール(フェラーリ)の先行を許したものの、首位を取り戻してからは危なげない展開の末に今季初勝利を飾った。
しかし、予選でトップタイムを出したのはチームメイトのルイス・ハミルトンだった。7度世界制覇を果たしている絶対王者は、今GPの各セッションで抜群の速さを見せていたが、パワーユニット交換によって10グリッド降格が決まっており、決勝レースは11番手からのスタートとなった。
角田裕毅(アルファタウリ)の攻略には8周を要したものの、以降は次々に前を行く車を追い抜き、レースが終盤を迎える頃には、チャンピオンシップ争いのライバルであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に続く3位まで順位を上げていたが、50周目(全58周)にチームの指示に従ってタイヤ交換。これで5位に落ち、後続のピエール・ガスリー(アルファタウリ)の追い上げから辛うじてポジションを守るも、チャンピオンシップではフェルスタッペンに首位の座を明け渡すこととなった。
ハミルトンは走行中、スタート時に履いたインターミディエイトのまま、タイヤ無交換で走り切ることを訴えたが、「その段階でルイスのラップタイムは、ガスリーやセルジオ・ペレスより1.5秒も遅く、追いつかれるのは時間の問題だった」(トト・ウォルフ・メルセデス代表)というチームの判断によって自身の希望を取り下げたが、レース後、このピットインを戦略ミスと考え、「直感ではステイアウトすべきだと思っていたから、それに従わなかった自分に苛立っている」と正直な気持ちを語っている。
また彼は、「もっと早めにピットインするべきだったと思う。残り8周でタイヤがグレイニングを起こしてスライドし、さらにポジションを落としそうになった」とも語っている。チームは再三ピットインを促すも、「滑るけどまだ走れる」と言い張っていたことと矛盾するようにも思えるが、チームが明確な理由を示さなかったことへの不満ともとれる。似たような状況の中で判断が吉と出た前回のロシアGP、そして巧みなタイヤマネジメントを見せて年間王者を決定した昨季のトルコGPとは真逆の結果となったと言えよう。
しかし、予選でトップタイムを出したのはチームメイトのルイス・ハミルトンだった。7度世界制覇を果たしている絶対王者は、今GPの各セッションで抜群の速さを見せていたが、パワーユニット交換によって10グリッド降格が決まっており、決勝レースは11番手からのスタートとなった。
角田裕毅(アルファタウリ)の攻略には8周を要したものの、以降は次々に前を行く車を追い抜き、レースが終盤を迎える頃には、チャンピオンシップ争いのライバルであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に続く3位まで順位を上げていたが、50周目(全58周)にチームの指示に従ってタイヤ交換。これで5位に落ち、後続のピエール・ガスリー(アルファタウリ)の追い上げから辛うじてポジションを守るも、チャンピオンシップではフェルスタッペンに首位の座を明け渡すこととなった。
ハミルトンは走行中、スタート時に履いたインターミディエイトのまま、タイヤ無交換で走り切ることを訴えたが、「その段階でルイスのラップタイムは、ガスリーやセルジオ・ペレスより1.5秒も遅く、追いつかれるのは時間の問題だった」(トト・ウォルフ・メルセデス代表)というチームの判断によって自身の希望を取り下げたが、レース後、このピットインを戦略ミスと考え、「直感ではステイアウトすべきだと思っていたから、それに従わなかった自分に苛立っている」と正直な気持ちを語っている。
また彼は、「もっと早めにピットインするべきだったと思う。残り8周でタイヤがグレイニングを起こしてスライドし、さらにポジションを落としそうになった」とも語っている。チームは再三ピットインを促すも、「滑るけどまだ走れる」と言い張っていたことと矛盾するようにも思えるが、チームが明確な理由を示さなかったことへの不満ともとれる。似たような状況の中で判断が吉と出た前回のロシアGP、そして巧みなタイヤマネジメントを見せて年間王者を決定した昨季のトルコGPとは真逆の結果となったと言えよう。