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「ユウキはよくやった」角田裕毅の“自己犠牲”をマルコ顧問が称賛!OBも高評価「レッドブルに多くの友人を作り出した」

THE DIGEST編集部

2021.10.15

粘り強くハミルトンをブロックした角田。本人は満足していなかったが、チーム関係者からは評価されていた。(C)Getty Images

粘り強くハミルトンをブロックした角田。本人は満足していなかったが、チーム関係者からは評価されていた。(C)Getty Images

 F1第16戦のトルコ・グランプリで、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は決勝レースで9番手からスタートしたが、単独スピンで順位を落とし、14位でのフィニッシュとなった。

 目標のポイント獲得はならず、「ガッカリしています」と失望を隠さなかった21歳のルーキーだが、フリー走行では3回目に8番手となる好タイムを出し、予選では7戦ぶりのQ3進出。そして決勝ではスタートから間もなく、予選首位ながらパワーユニット交換によって10グリッド降格となったルイス・ハミルトン(メルセデス)に迫られるも、巧みなライン取りで8周にわたってフェアに抑え続け、さらにカルロス・サインツ(フェラーリ)に対しても好ディフェンスを披露するなど、多くの見せ場を作ってみせた。

 これに対し、各国の専門メディアは、結果を出せなかったということでかなり厳しい採点を付けたが、寸評においては上記の点においてポジティブな記述が多く見られた。そして、ハミルトンとのバトル、それに対する角田の「マックス(・フェルスタッペン/レッドブル)にタイトルを獲得してほしくて、できるだけ長くルイスを後ろに置いておこうとした。彼を20周は抑え込みたかった。8周では十分ではなかった」とのコメントを、多くのメディアが取り上げている。
 
 専門サイトの『F1i.com』は「マックスの“味方”である角田は、ハミルトンを遅らせるために特別な努力をした」と題した記事で、「日本人ドライバーは8周にわたって強力なディフェンスを見せた。これに対し、王者はターン3でアウトから大胆な仕掛けを見せてパスした」と報じた。

 オランダの『F1MAXIMAAL.NL』は、角田がハミルトンを抑え込むというプランは、レッドブルのヘルムート・マルコ顧問が立てたものであるとして、レース後の彼の「ユウキはよくやった!」「彼は入賞圏内をキープすることができなかったが、レッドブル・ファミリーの中では明らかにポイントを獲得した」との賛辞を紹介している。
 

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