格闘技・プロレス

「俺は新日本プロレスで骨を埋める!」タイガーマスクがロビーと9年ぶりにIWGP Jr.タッグ戴冠!

どら増田

2021.10.27

新王者になったタイガーマスク(左)とロビー・イーグルス(右)。(C)新日本プロレス

 新日本プロレスは10月26日、東京・後楽園ホールで『Road to POWER STRUGGLE』を開催。メインイベントでは、IWGPジュニアタッグ王者のエル・デスペラード&金丸義信組に、IWGPジュニアヘビー級王者のロビー・イーグルスがタイガーマスクをパートナーに挑戦した。

 チャンピオンチームはインサイドワークを駆使して、タイガーのヒザに集中攻撃を見舞い、機動力を奪いに出る。苦しい戦いとなったタイガーだが、約9年4か月ぶりの同王座戴冠に向けて、放送席で解説を務めた獣神サンダー・ライガーさんの前で意地を見せた。

 蹴り技でピンチを切り抜けると、11.6大阪府立体育会館大会で、デスペラードが保持するIWGPジュニアヘビー級王座に挑戦するロビーが、激しい攻撃を見せる。終盤、タイガーはトペ・スイシーダでデスペラードを場外へ排除すると、最後はロビーが金丸からロン・ミラー・スペシャルでギブアップ勝ちをスコア。鷲虎タッグが王座奪取に成功した。タイガーにとっては2016年に保持していたNWA世界ジュニア王座以来の王座戴冠だ。
 
 試合後、タイガーは「自分は去年、大腸の大きな手術をして、レスラー生活終わりかと思いました。実際主治医の先生に無理だと言われました。でも!毎日毎日練習して、先輩や後輩に励まされて、今日ベルトを獲ることが出来ました」と報告。

 そして「僕の師匠である初代タイガーマスク、佐山サトル先生も具合が悪い状況で、"もうタイガーマスクは終わった""プロレスラーのタイガーマスクは終わりだ"という声を聞きました。しかし!俺は絶対に終わらない!佐山サトルの魂を刻んで2002年に新日本に来て、俺は新日本プロレスで骨を埋める!絶対に俺はあきらめない!」と感無量の様子だ。

 バックステージでは「いやぁ、ホントに、何年ぶりだろう、チャンピオンベルトを巻くのなんて。10年ぐらいいってるんじゃないかと思いますね。ホンットにうれしい」と笑顔を浮かべ、胸を張る。

「さっきもリングで言ったようにね、『タイガーマスクは終わりだ』と。いろんなところでそんな声を聞きました。もうタイガーマスクの時代じゃない。かつて僕がライガーさんに言った言葉と一緒ですよ。もちろん、いつかは言われると思ってたのが、今回ずっと言われてきて、しかし、ロビーと一緒に組んでこのベルトを獲った。まだまだ、若いヤツらには負けない。それが今日、証明できたはず」
 
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「正直、本当にうれしい」強敵相手に勝てたことを喜んだタイガーマスク