F１第17戦アメリカ・グランプリの決勝でスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は９位フィニッシュ。６戦ぶりの入賞で２ポイントを獲得し、チームへの貢献も果たした。

　フリー走行ではペースが上がらずに苦労するも、予選ではQ３進出（10番手）を果たすと、決勝では不利と見られたソフトタイヤの強みを十二分に活かしてヴァルテリ・ボッタス、チームメイトのピエール・ガスリーをかわし、その後もキミ・ライコネン、フェルナンド・アロンソら歴代王者相手に強さを見せた他、ランス・ストロール相手の鋭いオーバーテイクなどの見せ場を作り、ポイント圏内を最後まで守り抜いた。

　安定した力強いパフォーマンスを発揮しただけでなく、チームメイトやライバルチームのドライバーが次々にリタイヤする中でチャンピオンシップ争いに向けての貴重なポイントをアルファタウリにもたらしたこともあって、各国の専門メディアからの評価は鮮烈なデビュー戦を飾ったバーレーンGP並みに過去に高いものとなっている。
  　まず『RN365』は10点満点の採点で「７」とし、「走ったことのなかったコースの特性を素早く掴み、今季でベストな週末を過ごした。数周にわたってメルセデス（ヴァルテリ・ボッタス）に対し印象的な抑え込みを披露した。この結果はツノダに自信を与え、この先、チームメイトのピエール・ガスリーに大きく近づくことも可能だろう」と、今後にも期待。さらに高い「８」を与えた『planetf1』も、以下のように賛辞を贈った。

「トルコGPでのもったいないミスの後、ツノダには良いレースが求められていたが、それをやってのけ、チームに貴重なポイントを持ち帰った。予選でQ３進出を果たし、決勝では最高のスタートで順位を２つ上げ、背後からのプレッシャーにも負けずにポイント圏内を維持。ボッタス、キミ・ライコネンら経験豊富なドライバーに冷静に対処し、ランス・ストロール相手には２度の素晴らしい追い抜きを披露した。ペースも良く、バトルもありと、全体的に非常に良かった。これを維持できれば、彼はチームにとって本当の資産となれる」