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「脅威的な存在だ」宇野昌磨、完璧でないSPで100点台をマークに五輪公式メディアが警戒!「観衆の低いうめきが物語る」

THE DIGEST編集部

2021.11.13

SPで首位発進を決めた宇野。フリーは13日21時9分に滑走予定だ。(C)Getty Images

 11月12日からフィギュアスケート グランプリ(GP)シリーズ第4戦のNHK杯が開催されている。平昌五輪銀メダリストの宇野昌磨(トヨタ自動車)は、初日に行なわれた男子シングルのショートプログラム(SP)で、今季自己ベストの102.58点で1位につけた。

【動画】SPでトップに立った宇野!冒頭の4回転フリップをチェック

 五輪王者の羽生結弦が不在となった今大会。宇野は『オーボエ協奏曲』のメロディーに乗せ、冒頭の4回転フリップを着氷。続く4回転+3回転トゥループを予定していたが、2本目を2回転に変更し実施。最後のトリプルアクセルはきれいに決め、無事に滑り終えた。

 100点超えの好演技を見せた23歳だが、演技直後は首をひねり納得のいかない表情を見せた。その理由について「試合だと気持ちが逃げてしまって、少しでも失敗したくないという気持ちから4回転+2回転にしてしまうことが多かった。今年は本当にそれを練習してきていた」と明かす。

 1本目の4回転トゥループで空中姿勢がぶれたという宇野は、こう反省の弁を口にするのだ。

「まずは降りることを意識したがゆえに、セカンドのジャンプをトリプルをダブルにした。結果として4回転+3回転が出来るジャンプだったので、それがとても残念に思います。これから先のことを考えれば、挑戦して失敗すべきだった」
 
 決して満足のいく演技ではなかった。しかし、GPシリーズ初戦のアメリカ大会を制したヴィンセント・ジョウ(アメリカ)をも上回った23歳の好パフォーマンスには、五輪の公式メディア『Olympic Channel』は、「スコアが大画面に表示されると、観衆の低いうめきが全てを物語っている」と評す。

 そして「魅了させるウノの演技の脅威的なところは、完璧ではなかったことだ。それにも関わらず、3つのジャンプ要素すべてで高いGOEを得た」と自己ベスト(104.15点)まで2点差に迫ったことを称えた。

 13日のフリースケーティング(FS)は、最終滑走として21時9分に登場する。「今回のショートのようにまとめに行こうと気持ちが少しでも現れない演技が出来たら」と攻めの姿勢を見せている。

構成●THE DIGEST編集部

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