バレーボール

西田有志がセリエAで自身初のMVPを獲得!現地解説は「サーブのスペシャリスト」と大絶賛

THE DIGEST編集部

2021.11.16

東京五輪でバレーボール男子日本代表を牽引した西田。イタリア挑戦で、自身初のMVPを獲得した。(C)Getty Images

 現地時間11月14日、バレーボールのイタリアリーグ セリエA2021-22レギュラーシーズン第6節が行なわれ、男子日本代表の西田有志が所属するトンノ カッリポ・カラブリア・ヴィボ ヴァレンティアがホームでコンサールRCMラヴェンナと対戦。セットカウント3-0(25-20、25-22、25-21)の完勝で連敗をストップした。大活躍した西田は、自身初のMVP(マン・オブ・ザ・マッチ)に選出された。

 ホームで開幕戦勝利を飾って以降、白星から遠ざかっていたヴィーボバレンティア。盛り返しのきっかけをつかむべく、今シーズン唯一の昇格チームであるラヴェンナとの一戦で西田を先発起用した。

 西田は、試合最初の得点をライトからの豪快なストレートで奪うと、6得点を挙げて1セット目の先取に貢献。第2セットでは、開始早々から豪速球2本とネットインによる3連続エースを含む強烈なサーブでラヴェンナを苦しめてリードを広げる。これでリズムをつかんだヴィ―ボバレンティアは、日本代表主将の石川祐希(パワーバレー・ミラノ)と昨シーズンにチームメートだったルカ・バシッチ(フランス)の好調もあり、攻撃力で相手を圧倒。セット連取に成功した。

 第3セットで西田はエース2本に加えブロックでも得点。集中力を保って序盤の接戦を乗り越えたヴィ―ボバレンティアが、狙い通りに勝点「3」を手にした。

 エース5本を決めた西田は、アタック10本とブロック1本を含む試合最多の16得点を記録して、イタリア挑戦で初のMVPを獲得。身長186cmのレフティーは自身のインスタグラムアカウント上で、「イタリアリーグでオポジットとして一番小さい中、結果を自分でもわかる形として残せたことで、この挑戦の価値を感じた」と、試合を振り返った。
 
 第2セットで3連続エースが飛び出した直後、現地解説は、「サーブのスペシャリスト!!」と声を上げて大絶賛。また、破壊力抜群の迷いのないアタックや全身で喜びを表現する背番号「2」を、「非常に熱量の高い選手」と評価した。

 ヴァレリオ・バルドヴィン監督も試合後に、「選手たちは実践練習で手ごたえをつかんでいたんだ。その1人、ニシダが3連続エースで試合を決めてくれた。セリエA初挑戦ながら素晴らしいパフォーマンスだ」と、コメントしてその活躍ぶりを称賛した。

 現在、西田はランキングのエース部門で、なんとポーランド代表ウィルフレド・レオン(シル・セーフティ・ペルージャ)を抑えて3位(16本)。また、得点とアタックそれぞれの部門でも、6位にランクインしている。

 ヴィ―ボバレンティアは次戦の第7節で、首位につける昨シーズンのリーグ王者クチーナ ルーベ・チヴィタノーヴァとのホーム戦に挑む(日本時間21日10時30分開始予定)。 

構成●THE DIGEST編集部