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格闘技・プロレス

「もう男女関係なく平等に試合を評価してもらいたい――」長与千種がAAAW全権マッチ再戦に挑む“後輩”たちに寄せる熱き想い

どら増田

2021.12.21

自身が歴史を築いたと言っても過言ではないAAAW。その全権を巡る争いがふたたび実現するとあって長与は、熱い想いを口にした。写真:どら増田

自身が歴史を築いたと言っても過言ではないAAAW。その全権を巡る争いがふたたび実現するとあって長与は、熱い想いを口にした。写真:どら増田

 12月19日、女子プロレス界のレジェンド、長与千種が社長を務めるプロレス団体「マーベラス」が都内で緊急会見を開催。来年1月10日に行なわれる後楽園ホール大会のメインイベントでAAAW全権争奪マッチとして、全権保有団体のセンダイガールズ(仙女)の橋本千紘とマーベラスの彩羽匠が、AAAW全権争奪マッチとして対戦すると発表した。

 60分1本勝負の一戦だ。彩羽が勝利した場合には、今年6月の「GAEAISM大田区総合体育館大会」で仙女に譲渡されたGAEA JAPANのシンボル的な存在だったAAAWシングル王座、AAAWタッグ王座の運営権を含むAAAWの全権がマーベラスに移動する。

 両雄は、先月28日にも対戦している。センダイガールズワールドシングル王座を懸けたこの時の対戦では、30分時間切れによる引き分けに終わっていた。しかし、先述のGAEAISM大田区大会に怪我によりマーベラスのエースである彩羽が出場できていなかったため、GAEAISM事務局も「AAAWの全権はセンダイガールズに譲渡しており、本件に関して申し上げる筋ではない」としたうえで、「Gの遺伝子を受け継ぐ者たちとして、最高峰の闘いを見せてくれることを期待している」と今回の対戦を後押しした。

 本来ならば、昨年4月15日にGAEAISMの後楽園大会(コロナ禍の影響で今年の6.13大田区に延期)で実現するはずだった両団体のエース同士による完全決着戦が、AAAWの全権を懸けてふたたび実現したのである。
 
 AAAWシングルとタッグのベルトを持参して会見に出席した橋本は、「6月13日のGAEAISMで仙女が一度全権を取って(ベルトは)ずっとセンダイガールズの(道場の)神棚に飾ってありました。その理由としては、センダイガールズのシングルとタッグのベルトを世界一にしたいという思いがあるので」と、自身のタイトルへの想いを惜しげもなく語った。

「私はこのベルトを復活させず、永久に神棚に飾っておきたいと思いずっとそのままにしておきました。でも6.13GAEAISMの試合後、彩羽選手にリング上で囁かれたんですよ。『リングに彩羽匠がいないのに勝って嬉しいんですか?』って。勝ってすぐに怪我で欠場している人にこんな言葉を言われて、ホントにムカついたというか、なんでこんなことを言われなきゃいけないんだろうと思ったんです。

 ただ、私も彩羽選手とのシングルをずっと望んでいて、11.28仙台サンプラザで仙女のベルトを懸けて闘って、本来ならば3カウントまたはギブアップで勝たなければいけないところを引き分けて、これは2021年、橋本千紘最大の汚点だなと思ってます。それと同時に彩羽匠が完全復活と思ったし、すぐに再戦したいと思っていたので、この機会を設けてもらって嬉しい」
 
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