格闘技・プロレス

オカダ・カズチカがIWGP世界ヘビー初防衛! 闘病中のアントニオ猪木へ「リングに上がってくれるのを待ってます!」

どら増田

2022.01.06

オスプレイの挑戦を退けたオカダ。リング上では、新日本を創立した猪木氏に来場を呼び掛けた。写真:徳原隆元

 新日本プロレスは1月5日、東京ドーム2連戦『レッスルキングダム16 in 東京ドーム』の2戦目を開催。メインイベントでは、前日の大会でIWGP世界ヘビー級王座を奪取したばかりのオカダ・カズチカに、ウィル・オスプレイが挑戦した。

 首の負傷により王座を返上したオスプレイは「リアルチャンピオン」として譲らず、この日もチャンピオンベルトのレプリカを持って登場。阿部リングアナにも「リアルチャンピオン」とコールさせる理不尽ぶりだ。

 試合はグラウンドから始まる静かな立ち上がりで、場外に出てもオスプレイがリング内に戻し、オカダの背中にキックを連打。さらにエルボーを打ち込んでいくが、スピード勝負はオカダが制す。

 オスプレイは、場外の鉄骨を登り、ケブラータを炸裂させる。リングに戻ると、コーナーからヒドゥン・ブレイドを放ち、ライガーボムもカウントは2。これを凌いだオカダは場外でツームストンパイルドライバーを決める。

 オスプレイがオカダの十八番を奪うツームストンパイルドライバーを決めれば、オカダはストームブレイカーでやり返す。

 レインメーカーを切り抜けたオスプレイは、オカダの右腕を掴みながらラリアットからトップロープに登り、オスカッターもカウント2で止まる。ここからレベルの高い読み合いが繰り広げられ、オカダがレインメーカーを決めるもオスプレイはカウント2で返す。

 ならばとオカダはマネークリップで捕獲。再びレインメーカーを狙うオカダにオスプレイがレインメーカーと粘るが、最後はカウンターのドロップキック、開脚式ツームストンパイルドライバーからレインメーカーに繋ぎ、ついにカウント3。オカダが初防衛に成功した。
 
 試合後には、オスプレイ戦を「ホンモノの強さだった」と振り返ったオカダ。そのもとへ、内藤哲也が現れると、「今、いちばん強いのは間違いなく、オカダだよ!そんなオカダを感じたい!次のタイトルマッチの相手、内藤哲也でどうだ?」と挑戦表明する。

 オカダは「50周年にふさわしいんじゃないでしょうか?」と受諾すると、続けて闘病中のアントニオ猪木氏の名前を出し、「俺はこの新日本のリングに猪木さんが上がってくれるのを待ってます。元気があれば何でも出来る!そうでしょ?しっかり元気になってまたこのリングに上がってください。50周年にふさわしいと思います」と創業者にエールを送った。

 最後は涙ながらに「また声援がある中、試合がしたい!もう無観客に戻りたくない」と訴え、新日本プロレス創立50周年の意気込みを語ったオカダ。2日連続で入場ゲートに戻ってレインメーカーポーズを決めた。

◆新日本プロレス◆
『レッスルキングダム16 in 東京ドーム』
2022年1月5日
東京・東京ドーム
観衆 6379人
▼IWGP世界ヘビー級選手権試合(60分1本勝負)
<第4代王者>オカダ・カズチカ(32分52秒 片エビ固め)ウィル・オスプレイ<挑戦者>
※レインメーカー
※オカダが初防衛に成功。

取材・文●どら増田