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“フィギュア大国”ロシア、北京五輪で日本は眼中になし!? 専門メディアが団体戦を展望「ワリエワとは雲泥の差がある」

THE DIGEST編集部

2022.01.09

北京五輪の金メダル候補ワリエワ。ロシアの超新星と期待される彼女は、日本の大きな壁となりそうだ。(C)Getty Images

 北京五輪の開幕まで残り1か月を切り、各国が激しい火花を散らすフィギュアスケートの団体戦に注目度も高まっている。

 2014年のソチ五輪から導入された団体戦。男子、女子、ペア、アイスダンスの順位に応じた得点で争われる同競技は、各国の総合的な力が問われるため、文字通り威信をかけた争いとなる。そんななかで「日本とフランスは競争相手ではない」と断言したのは、ロシアのポータルスポーツメディア『Sport MK』だ。

 まず、4年前の平昌五輪で銀メダルだった自国について「ロシアチームは相変わらず強く、金メダルを獲得することも可能だ」とレポートした同メディアは、「伝統的な要素を考えても、ライバルとなるのは米国とカナダだろう」と強調。そのうえで日本とフランスを「きっと我々には歯が立たない」と辛辣に分析した。

 気になる日本については、「シングルは強い選手が揃っている」と評し、「フランスよりはロシアの脅威になり得る」とも分析する。しかし、それでも自国選手の充実ぶりに絶対的な自信を持つ同メディアは、こう続けるのだ。
 
「4回転ジャンプを飛ぶ可能性もあるハニュウの存在は大きく、チームの間違いない原動力だ。さらに男子にはウノもいる。だが、そのほかをみれば、サカモトとワリエワなど日本とロシアには雲泥の差があることは言うまでもない。そもそも日本はこれまで五輪の団体で3位以内に入ったことがない」

 さらに同メディアは、「団体戦においての日本はイタリアや中国の後塵を拝している。明らかにオリンピックにおいて効率的なチームは有していない」とキッパリ。金メダル奪取に向けたロシアの絶対的な優位性を訴えた。

 はたして、日本はロシアの自信を打ち砕き、念願の団体戦におけるメダルを手にできるのか。刻一刻と迫る北京五輪に向け、興味は尽きない。

構成●THE DIGEST編集部

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