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「氷上で大きな瞬間を演出できる」米メディアが坂本花織、樋口新葉を警戒!北京五輪で自国選手のライバルに

THE DIGEST編集部

2022.01.12

全日本選手権を制した坂本(左)と2位の樋口(右)を米メディアは高く評価しているようだ。(C)Getty Images

 現地時間1月7日、テネシー州のナッシュビルにあるブリヂストンアリーナで開催されたフィギュア全米選手権の女子シングルで、25歳のマライア・ベルが優勝した。

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 ベルは前日に行なわれたショートプログラムで77.55点で首位に立ち、フリーもまとまった演技で140.70点を獲得。総合216.25点で、9度目の同大会で初タイトルを手にし、ベルにとっては初五輪となる北京五輪への切符を手に入れた。

 SP74.55点、FS139.30点、総合213.85点を獲得し、2位でフィニッシュしたのはカレン・チェン。チェンもこの大会で北京五輪出場が決まり、18年平昌五輪に続く2大会連続出場となる。

 また、71.42点でSP3位だったアリサ・リウは当日の新型コロナウイルス検査で陽性反応が出たためフリーを棄権したが、過去の実績を踏まえて五輪出場選手に選ばれた。
 
 五輪に選ばれた3人は強豪ロシア勢と戦うことになる。現在ロシアの「3枠目」はまだ確定していないものの、4回転ジャンプや難易度の高いトリプルアクセルを着氷させているカミラ・ワリエワ、アレクサンドラ・トゥルソワは間違いなくメダル候補だ。そして、もちろんライバルはロシアだけではない。

 米メディア『The Washington Post』は「アメリカは、日本のカオリ・サカモト、ワカバ・ヒグチ、ベルギーのルナ・ヘンドリックスとも戦わなければならない。3人ともやや安定感に欠けるが、いずれも氷上で大きな瞬間を演出できるスケーターである」と述べている。そして、同メディアはこの3人についていけるのは米国選手ではリウのみとも言及している。

 坂本花織は12月25日に行なわれた全日本選手権女子シングルでSP79.23点、FS154.83点と共に圧巻のパフォーマンスを披露し、総合234.06点で、3年ぶり2度目の優勝を飾り、2大会連続の五輪出場切符を掴んだ。同大会2位の樋口新葉は、総合221.78点と自身のシーズンベストを上回る結果を出し、初の五輪出場枠を得ている。

 数週間後に迫った北京五輪。ハイレベルなフィギュアスケート女子の熱い戦いに注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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