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フィギュアスケート界のプリンス羽生結弦が中国でも人気なわけ「リンク外のキャラクターがファンの心を掴んでいる」

THE DIGEST編集部

2022.01.18

昨年12月の全日本選手権では2位を大きく突き放す圧巻の演技で優勝した羽生。写真:塚本凜平(THE DIGEST写真部)

 間もなく開幕する北京五輪。フィギュアスケート男子シングルの羽生結弦の注目度が現地でも高まりを見せており、今回、中国のポータルサイト『搜狐』がその背景に着目した。

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 遡ること2014年11月8日、グランプリ(GP)シリーズ中国大会の男子フリースケーティング(FS)の直前6分間練習でのことだ。この時、羽生は中国の閻涵と正面衝突し、頭部から出血するアクシデントに見舞われた。頭にテーピングを巻き本番に挑んだが5度の転倒で2位に。閻涵も気力だけで滑り6位に終わった。

 同メディアはこの衝撃的な出来事の影響で、「一部のネチズンは閻涵を傷つけたとハニュウを非難した」と羽生へのバッシングが起こったことを紹介。しかし「驚くべき才能と不屈の精神を持っているため、そのカリスマ性で多くの観客を虜にした」と自らイメージを払拭したと言う。
 
 そして「リンク外での彼のキャラクターが多くの中国のファンの心を掴んでいる」と伝え、宇野昌磨がテレビの取材を受けるとき、羽生はその映像に映り込まないよう、四つんばいになって宇野の足元をすり抜けたエピソードを伝え、また2017年世界選手権の表彰式後の撮影時に金博洋(中国)が手にする国旗が裏返しになっていることを教える人柄を称賛した。

 新型コロナウイルス感染防止対策のため、海外から観客を受け入れない今大会。昨秋には、中国外務省の華春瑩報道官がSNSをとおして、「現地応援は中国の皆さんに託す、との声を目にしました。お任せください!」と羽生ファンへ呼び掛けている。

「宝石のような顔立ちで、姿勢は松。そしてオオハクチョウのように跳び、優雅さはドラゴンのようだ」

 平昌大会の際に中国国営放送局『CCTV5』で解説を務めた陳瀅氏が上記のようにコメントしていたことで知られる日本のエース。再びその舞が見れることを現地でも期待しているようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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