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欧州メディアが羽生結弦の“ミステリアスな一面”にクローズアップ!「SNSをやらないのに愛される」【北京五輪】

THE DIGEST編集部

2022.02.04

日本フィギュア界のエースである羽生。その振る舞いに海外メディアも虜となっている。(C)Getty Images

 開幕が迫る北京五輪。各国のアスリートが凌ぎを削るウインタースポーツの祭典において、ひときわ注目を集めるのが、男子フィギュアスケートの羽生結弦だ。

 ソチ五輪(14年)、平昌五輪(18年)と金メダルを手にしてきた"銀盤のプリンス"。今大会は、男子フィギュア界では1928年のギリス・グラフストローム(スウェーデン)以来となる3連覇がかかっている。

 そんな羽生について興味深いレポートを掲載したのは、欧州のスポーツ専門局『EURO Sport』だ。

 現地時間2月2日に「北京五輪を照らす世界的スター」と銘打った特集記事を掲載した同メディアは、ミカエラ・シフリン(アメリカ/アルペンスキー)やクロエ・キム(アメリカ/スノーボード)らとともに羽生をピックアップ。偉業に挑む日本人について、こう記した。

「スポーツ界では、これまで誰もやってこなかったことに挑もうとする人は滅多にいない。しかし、ユヅル・ハニュウはそれに果敢に挑もうとしている」

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 さらに今大会で羽生が挑戦するとされている前人未到の4回転半ジャンプについて、「非常に難しい技だが、これが決まれば、ほぼ間違いなく金メダルだ」と断言した同メディアは、「ハイリスクハイリターンの究極の戦略」を練る27歳の個性にも迫っている。

「ハニュウは魅力的な人物である。彼はソーシャルメディアを持たず(この時代のアスリートとしては本当にめずらしいこと)、日本だけにとどまらない世界的な存在であるにもかかわらず、ほとんどインタビューには応じない。それでも愛されている」

 世界を虜にするミステリアスな一面を評した同メディアは、「ここ数年、ハニュウの足首の状態は芳しくない。今大会で繰り広げられるであろうネイサン・チェンとの伝説的な戦いを前にしても、回復具合を不安視されている」と指摘。それでも「27歳の日本のスターは、彼にとっておそらく最後の五輪でレガシーとなるだろう」と期待を寄せた。

 はたして、羽生はライバルとの争いを制して、キャリア3つ目の金メダルを手にできるのか。その演技に世界が注目している。

構成●THE DIGEST編集部

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