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北京五輪の開会式に現われなかったトンガの“テカテカ旗手”。「参加資格があっても行けなかった」という理由は?【北京五輪】

THE DIGEST編集部

2022.02.05

昨夏の東京五輪でも反響を集めていたタウファトファ。現在は母国の復興支援に注力している。(C)Getty Images

 現地時間2月4日、国家体育場にて行なわれた北京五輪の開会式。その選手入場では、上半身裸で旗手を務めたネイサン・クランプトン(サモア)が小さくない話題となったが、過去に同様のスタイルで注目を集めていた選手がいる。トンガのピタ・タウファトファだ。

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 テコンドー、クロスカントリーの2競技で活躍するタウファトファは、過去にリオ、平昌、東京の夏冬3大会連続で同国の開会式旗手を務めている。上半身にココナッツオイルを塗り、民族衣装を纏っての入場行進は観るものの目を引いていた。しかし、今回の開会式でその姿は見られなかった。

 現地時間2日に更新された公式Twitter(@pitaTofua)では、「過去3大会の五輪は、皆さんの優しさに恵まれていた」と書き始め、「今回、北京五輪を皆さんとは共有できない」と明かしているタウファトファ。五輪4大会連続出場がかかっていたが、「今の私には別の任務がある」という。
 
 その"任務"とは、母国の復興支援とのこと。先月トンガは、海底火山噴火と津波による甚大な被害を受けた。この時点で出場資格を得ていなかったタウファトファは、「愛するトンガのために援助がしたい」としてクラウドファンディングを立ち上げ、現在も支援を呼びかけているのだ。

 米紙『New York Times』、欧州スポーツメディア『Eurosport』など複数の大手メディアによれば、「参加資格を満たしても行けなかっただろう」とも熱い思いを語っているトンガの国民的ビッグスター。今回は残念だが、2年後に開催予定のパリ五輪で、再びその姿が見られることを期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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