五輪史上初の夏冬開催となった北京大会。2008年の夏季大会から14年が経ち、ついに冬季スポーツの祭典が幕を開けたが、まだ一部からは開催に懐疑的な声も少なくないようだ。
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現地時間2月3日、米紙『San Francisco Chronicle』のスポーツコラムニストとして活躍するアン・キリオン氏は、「北京大会は五輪ムーブメントの侵食を続けるだろう」とのタイトルで記事を掲載。「最も奇妙なオリンピックになろうとしている」と見解を示している。
まず記事内では、開催地の北京について「冬の観光地ではない」と指摘。同地域の積雪量が少ないことから、競技場に使用する雪はすべて“人工雪”でまかなっているといい、「4900万ガロン(約1億8500万リットル)もの水、そして膨大なエネルギー資源を必要とするのだ」とレポートした。
さらに「アスリートは安全なのだろうか?」と続けると、昨年11月に噴出した女子テニスのペン・シューアイ(中国)騒動にも言及。国際オリンピック委員会(IOC)が見せた同問題への対応について、「中国へ影響力を行使するよりも、開催国をなだめようと熱心なように見えた」と不信感が拭えない様子だ。
また今大会は、ウイグルを中心とした人権問題などを理由にアメリカ、イギリス、カナダなどが政府関係者の派遣を見送る「外交ボイコット」で対応しているが、この状況を踏まえ、キリオン氏は記事内で「オリンピックの理念である人道と平和は大丈夫なのか?」と問いかけている。
オミクロン株の世界的流行もあり、厳しいバブル下で行なわれている今大会。すでに異例の様相を呈している印象だが、はたしてどんな大会となるだろうか――。
構成●THE DIGEST編集部
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まず記事内では、開催地の北京について「冬の観光地ではない」と指摘。同地域の積雪量が少ないことから、競技場に使用する雪はすべて“人工雪”でまかなっているといい、「4900万ガロン(約1億8500万リットル)もの水、そして膨大なエネルギー資源を必要とするのだ」とレポートした。
さらに「アスリートは安全なのだろうか?」と続けると、昨年11月に噴出した女子テニスのペン・シューアイ(中国)騒動にも言及。国際オリンピック委員会(IOC)が見せた同問題への対応について、「中国へ影響力を行使するよりも、開催国をなだめようと熱心なように見えた」と不信感が拭えない様子だ。
また今大会は、ウイグルを中心とした人権問題などを理由にアメリカ、イギリス、カナダなどが政府関係者の派遣を見送る「外交ボイコット」で対応しているが、この状況を踏まえ、キリオン氏は記事内で「オリンピックの理念である人道と平和は大丈夫なのか?」と問いかけている。
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