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「これがオリンピックの団体戦なんだな」頼もしき18歳・鍵山優真が初の五輪で「楽しい気持ちを忘れずに」と醍醐味を語る【北京五輪】

THE DIGEST編集部

2022.02.06

日本チームから大喝采をあびた鍵山(右)。18歳の少年が大舞台で大仕事をやってのけた。 (C)Getty Images

 2月6日、フィギュアスケートの団体戦決勝、1種目目の男子フリースケーティング(FS)が行なわれた。日本からは鍵山優真が出場した。

 冒頭4回転サルコーに続いて、公式戦初投入となる4回転ループに挑戦した18歳は、オーバーターンながらも回転が十分に足りた着氷でつなげると、4回転トゥループ+、トリプルアクセル+3回転トゥループを披露。プログラム後半では4回転トゥループ+オイラー+3回転サルコーも成功させ、3回転フリップ+3回転ループ、トリプルアクセルとジャンプ要素はすべておりた。スピンもレベル4で揃え、自己ベストを大きく上回る208・44点を獲得。FS1位で、日本に10ポイントをもたらした。

【北京五輪PHOTO】初の五輪で自己ベストを大幅更新!北京で躍動する鍵山優真!
 
 演技後のフラッシュインタビューでは、息を弾ませながらも「200点台でとても嬉しい気持ち。この嬉しい気持ちを、チームのみんなで味わうことができて、これがオリンピックの団体戦だということを感じられたので、とても良かった」とコメント。さっそく、初の大舞台でその醍醐味を味わっているようだ。

 初投入の4回転ループは「細かいミスはあった」としつつ、「自分のなかでは頑張ったほう。今日のいい感触としてしっかり体になじませて、次の個人戦に向けて頑張っていきたい」と手ごたえを得ている。

 男子シングルのSPは8日、FSは10日に行なわれる。18歳のフィギュアスケーターは「今日は新しい構成でいい感触を掴めた。明後日のショート、続くフリーも楽しい気持ちを忘れずに頑張りたいと思います」と頼もしく語る。個人戦では、ひとつ自信を深めた鍵山の姿が見られそうだ。

 団体戦は翌7日に3日目が行なわれ、ペアのフリー、アイスダンスのフリーダンス、女子のフリーの結果をうけ、最終順位が決定する。日本は男子FSを終えた時点で39ポイントを獲得し、総合3位につけている。

構成●THE DIGEST編集部

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