貫禄の舞だった。
2月10日、北京五輪のフィギュアスケート競技、男子シングルの個人戦のフリースケーティング(FS)が行なわれ、ショートプログラム(SP)で首位に立っていたアメリカのネイサン・チェンが218・63点を獲得。総合332・60点として、五輪の個人戦ではキャリア初となる金メダルを手にした。
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2018年の平昌五輪で5位という悔しい思いをしたアメリカのエースは、その雪辱を果たした。エルトン・ジョンの名曲『ロケットマン』に合わせて躍動感たっぷりに駆け出すと、冒頭の4回転フリップ+3回転トゥループ、4回転フリップを着氷。さらに4回転サルコーと4回転ルッツも成功させる。
勢いが増した後半の演技も圧巻の一語だった。4回転トゥループ+オイラー+1回転フリップこそ乱れたが、トリプルアクセル、3回転ルッツ+3回転トゥループを着氷し、4回転ジャンプすべてをおりた。
4年前の悪夢を払拭したチェン。演技後に会心の笑顔を浮かべた22歳には、会場からも万雷の拍手が送られ、もはやその優勝を疑う者はいなかった。
躍動感と美しさが融合した演技で、念願の金メダルを手にした。そんなチェンには母国メディアも賛辞を惜しまない。米紙『LA Times』は、「ソルトレイクシティーでのオリンピックでフィギュアスケートを見て、『あの人たちのようになりたい』と決心してから20年。ネイサン・チェンはその夢を実現させ、金メダリストとなった」とレポート。同じく米紙『Seattle Times』は、FSでの演技を「完璧だ」と絶賛し、こう続けた。
「北京の首都体育館で演技を見つめた中国のファンからも絶え間ない拍手喝采を得た完璧なフリースケートだった。彼は世界記録を残したSPに続くその滑りで、平昌オリンピックからの4年に及んだ苦しい旅を終わらせた。
チェンは事前に素晴らしい演技を見せていた日本のユウマ・カギヤマとショウマ・ウノをいとも簡単に上回り、トラウマのように記憶された平昌での失意の過去にしっかりと打ち勝ったのだ」
アメリカ勢では、2010年のエヴァン・ライサチェク以来となる五輪制覇をやってのけたチェン。羽生結弦を含めた日本勢との彼の演技に対する賛辞は、しばらく止みそうにない。
構成●THE DIGEST編集部
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2018年の平昌五輪で5位という悔しい思いをしたアメリカのエースは、その雪辱を果たした。エルトン・ジョンの名曲『ロケットマン』に合わせて躍動感たっぷりに駆け出すと、冒頭の4回転フリップ+3回転トゥループ、4回転フリップを着氷。さらに4回転サルコーと4回転ルッツも成功させる。
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4年前の悪夢を払拭したチェン。演技後に会心の笑顔を浮かべた22歳には、会場からも万雷の拍手が送られ、もはやその優勝を疑う者はいなかった。
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「北京の首都体育館で演技を見つめた中国のファンからも絶え間ない拍手喝采を得た完璧なフリースケートだった。彼は世界記録を残したSPに続くその滑りで、平昌オリンピックからの4年に及んだ苦しい旅を終わらせた。
チェンは事前に素晴らしい演技を見せていた日本のユウマ・カギヤマとショウマ・ウノをいとも簡単に上回り、トラウマのように記憶された平昌での失意の過去にしっかりと打ち勝ったのだ」
アメリカ勢では、2010年のエヴァン・ライサチェク以来となる五輪制覇をやってのけたチェン。羽生結弦を含めた日本勢との彼の演技に対する賛辞は、しばらく止みそうにない。
構成●THE DIGEST編集部
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