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平野歩夢が魅せた“史上最高難度”の大技への低評価に「ありえねぇだろ!」と憤怒。米レジェンドの解説が話題に【北京五輪】

THE DIGEST編集部

2022.02.12

檜舞台で大技を繰り出した平野。その滑りには世界が賛辞を送ったが、評価が上がりきらずに物議を醸した。(C)Getty Images

檜舞台で大技を繰り出した平野。その滑りには世界が賛辞を送ったが、評価が上がりきらずに物議を醸した。(C)Getty Images

“史上最高難度”と言われる大技への評価が物議を醸している。

 話題となっているのは、北京五輪のスノーボード男子ハーフパイプ決勝で平野歩夢が披露した「トリプルコーク1440」だ。

 最終的に文句なしの金メダルを獲得した平野。ただ、この日の2本目では、五輪では達成者のいなかった「トリプルコーク1440」を含めた圧巻のランを披露したにも関わらず、91.75点と数字が伸び悩んだのである。
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 手応えを感じていた本人が「2本目の点数が納得いっていなかった」と漏らしたように、まさかの“低評価”には、周囲からも懐疑的な声が上がった。米放送局『NBC』で解説を務めたスノーボード界のレジェンドであるトッド・リチャーズは、点数が出た瞬間に「何かの間違いだろ? そんなわけないよ」と叫び、さらに語気を強めて言い放った。

「これはありえねぇよ。ありえねぇだろ! なんであれが91.75なんだよ。俺の知る限り、ジャッジは選手の信用を奪ったね。俺は長い間、この競技をやってきてるから、いい滑りがどんなものかは分かってる。勝つための要素も知ってる。だからこそ言いたい。ヒラノの滑りのどこを減点してるのか言ってみてくれってね。こんなことが起きるなんて、茶番だよ。正直言って腹が立つね」
 
 このリチャーズの怒りの主張は、現地でも小さくない反響を呼んだ。米ジャーナリストのティモシー・ブレイク氏は「オリンピックを伝える解説者がここまで批判的な意見を口にしたのは聞いたことがない」と、驚きをもってツイートしている。

 平野はその後、「自分の怒りをうまく表現できた」と3本目でふたたびトリプルコーク1440をやってのけ、96.00点とハイスコアをマーク。2位のスコッティ・ジェームズに3.50点差をつけて悲願の金メダルを手にしている。

構成●THE DIGEST編集部

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