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平野歩夢を襲った“不可解ジャッジ”の波紋収まらず! 米メディアが審判員に言及「1度の失態なら見逃せた」【北京五輪】

THE DIGEST編集部

2022.02.12

“まさかの低得点ジャッジ”による窮地を乗り越え、表彰台のトップに立った平野。(C)Getty Images

 金メダリストへの"疑惑のジャッジ"が波紋を広げ続けている。

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 2月11日、北京五輪のスノーボード男子ハーフパイプ決勝が行なわれ、日本の平野歩夢(TOKIOインカラミ)が96.00点をマーク。五輪初の大技「トリプルコーク1440」(斜め軸に縦3回転・横4回転)を組み込んだルーティーンで滑り切り、見事金メダルに輝いた。

 ただ、この決勝で波紋を呼んだのが平野の決勝2本目だ。「トリプルコーク1440」を含めてノーミスのランを見せたものの、思いのほか得点が伸びず91.75点。これには、米放送局『NBC』のトッド・リチャーズ氏が「ありえねぇだろ!」と激怒し、周囲からも疑問の声が上がった。
 
 そして今回、「1度のジャッジミスならば、この失態を見逃すのは簡単だった」として、"スノーボード審判員"にクローズアップしているのが、米ニュースメディア『Slate』だ。記事によると、7日に行なわれた男子スロープスタイル決勝でも、解説者を怒らせる判定があったという。

 同種目で金メダルを手にしたのは、決勝2本目で90.96点をマークしたマックス・パロット(カナダ)。しかし、このランではグラブミスが見逃されていたのだ。英『BBC』のエド・リー氏は「100%オーバースコアだ」と訴え、こちらも世界的に大きな物議を醸した。

 また記事によると、男子スロープスタイル決勝のヘッドジャッジを務めたイッツォク・スマティック氏は、ミスを認めたうえで、その原因として「ジャッジに与えられるカメラアングルが少ないこと」を挙げている。さらに、ジャッジのジュリアン・ハリコ氏も「ライブ放送の速度を落とさないよう、リプレイがし辛くなっていること」を一因として指摘したという。

 はやくも開幕から1週間以上が経過した今大会。平野の決勝2本目が"低得点"だった理由はまだはっきりしないが、とにかく出場するアスリートにとって満足のいく大会となることを願うばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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