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スキージャンプ失格騒動から1週間。ドイツ選手の怒りは収まらず「これ以上の失態なんてない」【北京五輪】

THE DIGEST編集部

2022.02.14

混合団体でチームメイトがとられたスーツ規則違反に、ガイガーは納得がいかないようだ。(C)Getty Images

 大舞台での"失格騒動"がスキージャンプ界を揺らし続けている。

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 事の発端は、去る2月7日に行なわれた北京五輪のスキージャンプ混合団体だ。高梨沙羅(クラレ)を含む女子選手5名が「スーツ規定違反」という理由で得点無効とされ、日本やドイツ、ノルウェー、オーストリアといった優勝候補が次々と表彰台を逃す事態となった。

 今回の騒動からすでに1週間が経過したが、まだ選手の怒りは収まっていない。13日に掲載された衛星放送『Sky Sport』ドイツ版の記事によると、男子ラージヒルで銅メダルを獲得したカール・ガイガー(ドイツ)は、「混合団体での失格を引きずっている」という。
 
 同メディアのインタビューで「特に女子は大きな打撃を受けた」と、被害者たちの気持ちを代弁したガイガーは、いまだ決定的な原因究明に至っていない現状にも遺憾のコメント。「担当者が自分のしたことを正確に把握しているかどうかもわからない」と話している。

 さらに、「これ以上の失態なんてない」と続けると、「シーズン中はよかったことが、あの日だけダメだったんだ」と一貫していないジャッジに不満を吐露。10か国中9位に沈み、上位8チームの2回目を進めなかったことに「チームにとって最大のペナルティーだ」と悔しさをにじませた。

 多くの選手が涙を流した今回の問題。選手やチーム関係者の困惑が解けていない現状を見るに、まだまだその余波は続いていきそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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