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「DSCで決めるべきでない」カーリングのカナダ選手が“特有ルール”に嘆き!日本と同じ5勝4敗も脱落【北京五輪】

THE DIGEST編集部

2022.02.18

ぎりぎりの4位通過を決めた日本。DSCの差で惜しくも準決勝進出を逃したカナダ(右)の選手からは嘆きの声も…。(C)Getty Images

 チームの命運を分けた"特有ルール"に一部から不満が漏れている。

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 2月17日、北京五輪のカーリング女子1次リーグ第9戦が国家水泳センターにて行なわれ、メダル獲得を目指す日本代表のロコ・ソラーレは、すでに首位通過を決めていたスイスと激突。4ー8で敗れたものの、同じく5勝4敗のイギリスとともに、なんとか準決勝進出を決めた。

 一方、5勝4敗で日本、イギリスと並びながらも、1次リーグ敗退となったチームがいる。2014年ソチ五輪金メダルのカナダだ。直接対決でもそれぞれ1勝1敗と並んでいた3チームだが、最終的な判断基準となったのは、DSC(ドローショットチャレンジ)だった。
 
 DSCとは、試合前に先攻、後攻を決めるラストストーンドロー(LSD)から算出される数値のこと。ハウス中心への近さを競うLSDは、1次リーグで計18回(毎試合2回、各チーム9試合)投じられた。そのうち数値の悪い2回を除いた平均値でチームの順位が決まる。

 このDSCでイギリス、日本より劣っていたカナダは惜しくも脱落となった。試合後、47歳のスキップ、ジェニファー・ジョーンズは、「DSCでプレーオフのチームを決めるべきでない」と意見を発したうえで、「このことは、以前から声を大にして言ってきた」と訴えたという。カナダ紙『National Post』が報じている。

 さらに、今大会のパフォーマンスについて「本当によくやっていたのに、残念だ」と振り返ると、「私たちがいつもやっているようにタイブレーカーをやればいい」ともコメント。8年ぶりのメダル獲得へ好調を維持していただけに、スッキリしない結末となってしまったようだ。

 2大会連続のメダル獲得を目指す日本は、18日夜の準決勝でスイスと再戦する。

構成●THE DIGEST編集部

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