日本が誇る“氷上のプリンス”に対する評価は揺るがない。
2月20日に全日程が終了した北京五輪のフィギュアスケート。そのなかで、改めて存在感を放ったのが、日本の羽生結弦だった。
もっとも、期待された結果は掴めなかった。94年ぶりとなる3連覇の偉業がかかった今大会の男子シングルスでは、直前に痛めた右足首の影響とショートプログラムでの躓きが響いて総合4位に終わった。
フリースケーティングで4回転アクセルがISUの公認大会で初認定となるなど、話題こそ提供したが、王座からは陥落した。それでも、男子フィギュア界を牽引してきた27歳に対する評価は落ちていない。
現地時間20日に大会を総評したロシア・メディア『Sport Express』は、「北京大会のフィギュアスケートは、感情的かつ刺激的で、信じられないほど興味をそそるものだった」と記したうえで、羽生の滑りを「天才の名に恥じない大きなセンセーションを巻き起こした」と称えた。
「今シーズンの彼は、オリンピック前までほとんど試合に出ず、出ても国内大会だけだった。さらにコーチのブライアン・オーサーとも、長い間にビデオ会議のみで連絡を取り合っていた。そのような状況で、ネイサン・チェンからの勝利は、ユヅルであっても難しかったのだ。むしろ、彼以外であれば、諦めているかもしれない」
さらに同メディアは「ユヅルが公式戦で世界初の4回転アクセルを着氷するという夢は、しばらくお預けとなった」と振り返りつつ、「それが彼のキャリアを続けるモチベーションになればいい」と期待を込めた。
今後について羽生は、20日のエキシビション後のインタビューで、「フィールドは問わない」とし、「羽生結弦のスケートというものを、ちゃんと僕自身、もっともっと納得できるような形にしていきたい」と明言した。どのような道を選択するのか今は不透明だが、偉才のスケーティングから、まだまだ目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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2月20日に全日程が終了した北京五輪のフィギュアスケート。そのなかで、改めて存在感を放ったのが、日本の羽生結弦だった。
もっとも、期待された結果は掴めなかった。94年ぶりとなる3連覇の偉業がかかった今大会の男子シングルスでは、直前に痛めた右足首の影響とショートプログラムでの躓きが響いて総合4位に終わった。
フリースケーティングで4回転アクセルがISUの公認大会で初認定となるなど、話題こそ提供したが、王座からは陥落した。それでも、男子フィギュア界を牽引してきた27歳に対する評価は落ちていない。
現地時間20日に大会を総評したロシア・メディア『Sport Express』は、「北京大会のフィギュアスケートは、感情的かつ刺激的で、信じられないほど興味をそそるものだった」と記したうえで、羽生の滑りを「天才の名に恥じない大きなセンセーションを巻き起こした」と称えた。
「今シーズンの彼は、オリンピック前までほとんど試合に出ず、出ても国内大会だけだった。さらにコーチのブライアン・オーサーとも、長い間にビデオ会議のみで連絡を取り合っていた。そのような状況で、ネイサン・チェンからの勝利は、ユヅルであっても難しかったのだ。むしろ、彼以外であれば、諦めているかもしれない」
さらに同メディアは「ユヅルが公式戦で世界初の4回転アクセルを着氷するという夢は、しばらくお預けとなった」と振り返りつつ、「それが彼のキャリアを続けるモチベーションになればいい」と期待を込めた。
今後について羽生は、20日のエキシビション後のインタビューで、「フィールドは問わない」とし、「羽生結弦のスケートというものを、ちゃんと僕自身、もっともっと納得できるような形にしていきたい」と明言した。どのような道を選択するのか今は不透明だが、偉才のスケーティングから、まだまだ目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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