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「レジェンドと呼ばれる所以を改めて証明した」怪我を抱えて出場した羽生結弦を米メディアが称賛「激しい痛みにも引き下がらなかった」

THE DIGEST編集部

2022.02.21

3連覇はならなかったものの、羽生は世界のファンに感動を届けた。(C)Getty Images

3連覇はならなかったものの、羽生は世界のファンに感動を届けた。(C)Getty Images

 北京五輪の男子フィギュアスケートに出場した羽生結弦は、2月14日に北京・メディアセンターで行なわれた記者会見で、大会期間中に負傷していたことを明かした。フリー競技前日の練習で4回転半ジャンプでの着地の際に捻挫し、「普通の試合だったら、完全に棄権していた」ほどの怪我を負ったという。

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 翌日の競技本番では4回転半ジャンプを含め2度の転倒の影響もあり、最終結果を4位で終えた。それでも今大会に挑んだ羽生の姿は、世界中の多くの人々から称賛の声が上がっている。米スポーツメディア『ESSENTIALLYSPORTS』ではこの記者会見を踏まえ、羽生の怪我について「決勝戦の前に深刻な痛みを抱えていた」と報じている。

 記事では「日本のスケーター、ユズル・ハニュウは、最後の練習で怪我をしてしまったが、激しい痛みにもかかわらず、オリンピックだからと引き下がらなかった」と、フリー演技当日までの経緯を綴った。

 その上で、同メディアは羽生が会見で語った、痛み止めを打って演技をしたことにも触れ、「彼の競技に対する情熱は並々ならぬものがあり、フィギュアスケート界のレジェンドと呼ばれる所以を改めて証明した」と述べ、さらに「怪我よりもオリンピックとフィギュアスケートを大切にしていることからも、彼の競技への愛情がよくわかる」と出場を選択した羽生の決断を称えた。
 
 初日のショートプログラムでもアクシデントに見舞われ、フリーでも痛みを抱えたまま人類初の4回転半ジャンプ成功に挑んだ羽生。同じく大きな期待が懸けられていた五輪3連覇にも届かなかったことについて記事では「残念ながらどちらも叶えることは出来ず、夢は未完成のままとなった」と表現している。

 だが今回、羽生が試みたことにより、公認国際大会での公式採点に初めて4回転半ジャンプが記された事実もあり、「フィギュアスケート界で最も難易度の高いジャンプに挑んだ彼のひたむきな努力は、高く評価された」と、その姿勢に賛辞を贈っている。

 トピックは最後に「ユヅルはこの先の大会でクワドアクセルを完成させることができるのか?」と結ばれている。成し遂げられなかった偉業に対しての問いかけの裏には、未来の成功への大きな期待が込められていることも間違いないだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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