専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
その他

中国のユニホームを着た台湾選手に非難殺到!「ただの友情」と弁明も、首相は「非常に不適切」と処分も視野に

THE DIGEST編集部

2022.02.22

中国のユニホームを着て練習した台湾のスピードスケーターが波紋を呼んでいる。(C)Getty Images

中国のユニホームを着て練習した台湾のスピードスケーターが波紋を呼んでいる。(C)Getty Images

 北京五輪スピードスケート女子1500メートル26位、500メートル26位、1000メートル24位で終えた台湾の黄郁婷が、自身のSNSで公開した中国代表のユニホームを着用した動画が物議を醸している。

【PHOTO】北京五輪で輝け!冬のスポーツシーンを彩る「美女トップアスリート」たちを一挙紹介!

 米放送局『FOX SPORTS』のオーストラリア版によれば、黄は五輪直前の1月23日の練習で「チャイニーズ台北」ではなく、「CHN」と書かれた中国のユニホームを着用。トレーニング様子をインスタグラムに投稿したところ、ファンから「裏切り者」「台湾に帰ってくるな」「傲慢なあなたにがっかりだ」などと非難が殺到した。

 ドイツで知り合った中国選手からユニホームをプレゼントされた黄は、「私にとっては、ただの友情でした。彼女がくれたスーツは、練習の時に着ていただけで、何の意味もない。ビデオを投稿したのは、オリンピックに行くことを皆に伝えたかったから。私はそれで満足しています」と後に説明。

 さらにFacebookでは、「あまりに批判のメッセージが相次いだので動画を削除しました。スポーツの世界では国境は関係ない。プライベートでは皆仲良しだから」と主張するも、現在はFacebookのアカウントも削除されている。
 
 中国と長く対立する台湾にとって、彼女がとった行動は反感を買うものであったのは間違いないだろう。台湾の英字紙『Taipei Times』によれば、2月19日に蘇貞昌行政院長(首相)は、代表選手として「非常に不適切」と述べ、黄の調査を関係省庁に要請すると同時に処分を求めた。

 行政院(内閣)の羅秉成政務委員も「国を代表して名誉をかけて大会で戦っている。一挙手一投足が国際舞台で公開されるので、慎重な行動が求められる」と黄の行動を不適切なものと言及している。

 台湾オリンピック委員会は、4月までに処分内容を判断する見通しだ。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】「これは完全に茶番だ」平野歩夢を襲った“まさかの低得点”が物議! 米記者はジャッジに怒り「恥を知れ。バカバカしい」【北京五輪】

【関連記事】スーツ規定違反続出の“茶番劇”に各国から困惑と怒りの声「いつもの測り方じゃない」「説明が無かった」

【関連記事】「本当に勘弁して!」高梨沙羅ら5名を失格にした審判員が地元局で嘆き。「選手が真剣に取り組むもの」と反論も

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号