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フィギュア

ワリエワのドーピング問題で団体戦のメダル授与式は幻に。五輪王者チェンは嘆き「僕らは明らかに機会が奪われた」

THE DIGEST編集部

2022.02.26

北京五輪では、団体戦で銀メダル、個人戦では金メダルを手にしたチェン。それだけに授賞式が行なわれなかったことには、怒りを滲ませた。(C)Getty Images

北京五輪では、団体戦で銀メダル、個人戦では金メダルを手にしたチェン。それだけに授賞式が行なわれなかったことには、怒りを滲ませた。(C)Getty Images

 先に行なわれた北京五輪のフィギュアスケート団体戦のメダル授与式は幻となった。ロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワのドーピング違反が明らかになったためだ。

 各国の精鋭たちがしのぎを削った北京五輪の団体戦は、ROCが戴冠。2位にアメリカ、3位には日本という結果となった。しかし、競技直後に女子シングルのショートプログラム(SP)、フリースケーティング(FS)を滑ったROCのカミラ・ワリエワのドーピング陽性反応が発覚(検体は昨年12月時点のもの)。メダル授与式は急遽取り止めとなり、結局、最後まで実施されないまま大会は閉幕した。

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 同競技でチームの銀メダルに貢献し、男子シングルズでは王座を射止めたネイサン・チェン(米国)は、「チームにとって非常に残念だった。僕らはクリーンに、オリンピックに出るために出来ることは全てやった。そして団体戦では皆とてもいい滑りが出来た」と語った。米スポーツメディア『Essentially Sports』が伝えた。

 シングルスでは、羽生結弦との争いが注目されたカリスマは、チームメイトへの想いをこう続けている。
 
「オリンピックで一緒に特別な瞬間を喜び、メダルを授与するのが相応しいと思っている。僕らは明らかに機会が奪われた。だからチームメンバーに同情する。彼らがどれだけメダルに妥当な努力をしてきたか知っているからね」

 4年に一度の晴れの舞台で結果を残すも、表彰されずに北京を去った選手たち。チェンは、努力を続けた選手の想いを汲み取り、金メダリストとして世界へと発信しているようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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