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元ロシア女子バレー代表のエースがウクライナ侵攻に反発! 「この恥ずべき1ページは、歴史に刻まれる」と嘆き

THE DIGEST編集部

2022.02.27

ロシアの絶対的エースとして、世界を轟かせたガモワ。彼女は現在も続いている祖国のウクライナへの攻撃に異論を唱えた。(C)Getty Images

ロシアの絶対的エースとして、世界を轟かせたガモワ。彼女は現在も続いている祖国のウクライナへの攻撃に異論を唱えた。(C)Getty Images

 ウクライナに対するロシアの軍事侵攻が、世界規模で余波を広げている。現地時間2月24日にウラジミール・プーチン大統領が特別軍事活動を承認して以来、その激しさは日を追うごとに増している。

 世界が不安を募らせ、反戦を訴える人々は増えている。なかにはロシア国内で声を上げるアスリートもいる。元バレーボール女子代表のエカテリーナ・ガモワもそのひとりだ。

 2016年に現役を引退するまで、“ロシアの白い巨塔”の異名で、女子バレーボール界を席巻したガモワ。日本代表の前にも幾度となく立ちはだかった名スパイカーは、インスタグラムのストーリー動画内で、「ロシアには反対する人たちがいることを知ってほしい」と、自身の考えを明らかにした。

「この恥ずべき1ページは、私たち国の歴史に永遠に刻まれるだろう。ロシアがヨーロッパの国家を攻撃し、爆撃し、銃撃するとは思ってもみなかった。今や全世界がロシアに敵対していて、制裁も加えられる。他国で私たちを見たいと思う人はいない。完全に孤立している」
 
 強い言葉で反戦への想いを明確にしたガモワは、「私たちはこうなる前に何か言えなかったのでしょうか?」と続けた。

「私にもなにかできたはず……。でも、私は恥ずかしくて、ただ怖かった。でも、皆さんにはロシアにも世界で起こっていることに反対している人たちがたくさんいることを知っていてほしい。本当にすみません」

 ロシアのスポーツ界を代表する往年の名手が放った強気な主張には、国内メディアからも賛辞が相次いでおり、専門メディア『Sports.ru』は、「リスペクトする。ただ、中立的に『戦争反対』と言っただけでなく、国のリーダーを恥じたほぼ最初のアスリートだ」と記した。

 はたして、ガモワが訴えた世界平和への想いは、届くのか。一刻も早い収束を願ってやまない。

構成●THE DIGEST編集部

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