ドーピング違反の疑いを巡り、いまだ渦中にあるカミラ・ワリエワ(ROC)。そんな15歳の天才スケーターを、1994年リレハンメル五輪のアイスダンス銀メダリストであり、現在はコーチ兼振付師のアレクサンドル・ズーリン氏は擁護。そのうえで、アメリカ側に怒りを爆発させた。
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ワリエワの騒動が明るみとなったのは、北京五輪開催期間中の2月8日だ。昨年12月に採取された検体から禁止薬物の陽性反応を示したと公表されたのだ。その後、スポーツ仲裁裁判所(CAS)の公聴会を経て、要保護である15歳という年齢や、北京入国後の検査での陰性だった観点から継続出場は認可された。
しかし世界各国のファンやメディアは容赦なく彼女に非難の目を向けた。無論、風当たりが強まったワリエワは本領を発揮しきれず。ショートプログラムでは首位に立ったものの、フリースケーティングでは本来の力を発揮できず4位に沈み、演技後には泣き崩れた。
そんな天才少女をズーリン氏は慮る。露メディア『Sports.ru』によれば、同氏はワリエワの身に起こった出来事をこう説いている。
「カミラは精神的にやられていた。7時間もの間、彼女は座って一部始終を聞いていた。15歳でそれを経験するのは、どんなことか想像がつく。以前は彼女と友達だった選手も、今ではコミュニケーションだけでなく、同じ氷の上にいることさえ望まない子もいる」
さらにズーリン氏は、ワリエワから検出された禁止薬物トリメタジジンが「リストの4番目の最も危険な枠に記載されてしまった。これは完全にナンセンスだ」と発言。そのうえで、「世界反ドーピング機関(WADA)は各国の代表を入れて国際オリンピック委員会(IOC)と話し合ってほしい。アメリカ人、イタリア人、カナダ人だけで決めることではない。正直、国旗も国歌もない、何もかもがない状態での競技するのはうんざりなんだ」と不満をまき散らし、母国のスター選手を擁護した。
「カミラ、かわいそうに。4回転ジャンプ2種類をマスターしていて、目をつぶったままでもトリプルアクセルを跳べるのに…。彼女のトレーニングを見たことがあるけど、ドーピングなど必要ない。ただ氷の上で、一生懸命鍛えているだけ」
現役時代には不整脈を患ったというズーリン氏は、「アメリカはずるい」とも宣言。「同じ成分の薬に違う名前をつけて、リストに載せていないだけ。ロシアの類似品の4倍の薬を摂取していると聞く」と、アメリカとの違いを嘆いた。
現時点でズーリン氏の発言の正当性は不透明だ。しかし、いずれにしてもクリーンで公正なスポーツを目指し、一人ひとり問題意識を持って取り組んでもらいたいものである。
構成●THE DIGEST編集部
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しかし世界各国のファンやメディアは容赦なく彼女に非難の目を向けた。無論、風当たりが強まったワリエワは本領を発揮しきれず。ショートプログラムでは首位に立ったものの、フリースケーティングでは本来の力を発揮できず4位に沈み、演技後には泣き崩れた。
そんな天才少女をズーリン氏は慮る。露メディア『Sports.ru』によれば、同氏はワリエワの身に起こった出来事をこう説いている。
「カミラは精神的にやられていた。7時間もの間、彼女は座って一部始終を聞いていた。15歳でそれを経験するのは、どんなことか想像がつく。以前は彼女と友達だった選手も、今ではコミュニケーションだけでなく、同じ氷の上にいることさえ望まない子もいる」
さらにズーリン氏は、ワリエワから検出された禁止薬物トリメタジジンが「リストの4番目の最も危険な枠に記載されてしまった。これは完全にナンセンスだ」と発言。そのうえで、「世界反ドーピング機関(WADA)は各国の代表を入れて国際オリンピック委員会(IOC)と話し合ってほしい。アメリカ人、イタリア人、カナダ人だけで決めることではない。正直、国旗も国歌もない、何もかもがない状態での競技するのはうんざりなんだ」と不満をまき散らし、母国のスター選手を擁護した。
「カミラ、かわいそうに。4回転ジャンプ2種類をマスターしていて、目をつぶったままでもトリプルアクセルを跳べるのに…。彼女のトレーニングを見たことがあるけど、ドーピングなど必要ない。ただ氷の上で、一生懸命鍛えているだけ」
現役時代には不整脈を患ったというズーリン氏は、「アメリカはずるい」とも宣言。「同じ成分の薬に違う名前をつけて、リストに載せていないだけ。ロシアの類似品の4倍の薬を摂取していると聞く」と、アメリカとの違いを嘆いた。
現時点でズーリン氏の発言の正当性は不透明だ。しかし、いずれにしてもクリーンで公正なスポーツを目指し、一人ひとり問題意識を持って取り組んでもらいたいものである。
構成●THE DIGEST編集部
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