その他

急転直下で変更に! 北京パラリンピックへのロシアとベラルーシの選手の出場禁止「アスリートの安全確保が重要だ」

THE DIGEST編集部

2022.03.03

北京パラリンピックへのロシアとベラルーシの選手の出場を認めないと発表したIPCのパーソンズ会長。(C)Getty Images

 現地時間3月3日、国際パラリンピック委員会(IPC)は、明日4日に開幕する北京パラリンピックに向けて、ロシアパラリンピック委員会(RPC)およびベラルーシからの選手のエントリーを拒否すると発表した。前日には、中立選手としての出場を認めていたが、急転直下で決定を撤回した。

 ロシアのウクライナへの軍事侵攻が拡大するなか、IPCのアンドリュー・パーソンズ会長は、「IPCは、スポーツと政治が混在してはならないと確固たる信念を持っている」と前置きしたうえで、出場禁止の理由をこう明かした。

「アスリートの安全を確保することが私たちにとって最も重要である。オリンピックの選手村でも状況はエスカレートし、今では緊張感が高まっている。パラリンピック・ミッションの一環として、大会の成功を保証し、指揮することが私たちの義務である」
 
 そして、参加が認められないパラリンピック選手に対しては、「先週のオリンピック休戦違反で政府が下した決定により、影響を受けたことを非常に申し訳ないと思う。あなたたちは政府の犠牲者だ」と謝罪した。

 オリンピック・ムーブメントの目的は、平和でよりよい世界をつくることに貢献することにある。一日も早い事態の終息を願うばかりである。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】「正直、モスクワの想定外だった」露ラブロフ外相はスポーツ界の"ロシア追放"に驚きを隠せず

【関連記事】「あなたは戦争を止められる」ウシクがプーチン大統領へメッセージ。家族が「地下室に隠れているんだ」と嘆きも

【関連記事】ウクライナ侵攻で誹謗中傷の的になったロシアのルブレフ「石を投げられても攻撃はしないよ」と平和訴え