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「彼女を近づけないで!」北京五輪で輝いた韓国女子ショートトラック代表団に、ふたたび沸き立つ不穏な空気

THE DIGEST編集部

2022.03.04

身から出たサビとはいえ、八方塞がりの感が否めないシム・ソクヒ。世界選手権で結果を出すしかない。(C)Getty Images

身から出たサビとはいえ、八方塞がりの感が否めないシム・ソクヒ。世界選手権で結果を出すしかない。(C)Getty Images

 韓国ショートトラック界を揺るがした“お騒がせ女子スケーター”が復帰を果たした。五輪で2度の金メダルに輝いたシム・ソクヒだ。
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 悲劇のヒロインから一転、スキャンダルまみれのヒールに成り下がった25歳。2018年1月に当時コーチだったチョ・ジェボム氏から約3年間に渡って性的暴行を受けていた事実を告発し、韓国国民から同情の声が集まったが、昨年10月に潮目がガラリと変わった。

 懲役13年を言い渡された元コーチがシム・ソクヒへの報復とも取れる暴露に打って出て、自分が関与した八百長に彼女も絡んでいたと明かしたのだ。最大の話題をさらったのが、2018年平昌五輪の女子1000メートルで起こった一大事件。同競技で金メダルを争ったシム・ソクヒとチェ・ミンジョンが衝突してしまい、前者は失格、後者は5位となったがともにメダルを逃した。それが、シムによる故意の衝突が原因だったという疑惑が浮上したのだ。

 さらに、シム・ソクヒが平昌五輪時、代表チームの同僚たちを誹謗中傷したメッセージ(カカオトーク)が大々的に流出。他の選手が競技している最中、ひとりのコーチに向けて「狂っている」「彼女は病気だから」「インタビューがゴミ」「人間性が出ているよ」など辛辣な言葉を並べ立て、その内容がネット上で拡散してしまったのだ。

 事態を重く見た韓国氷上競技連盟のスポーツ公正委員会は調査に乗り出し、八百長や故意の衝突疑惑に関しては証拠不十分で罪に問わなかったが、中傷メッセージに関しては「スケート界の品位を著しく損ねた」と裁定。昨年末、シム・ソクヒに対して「資格停止2か月」の処分を言い渡し、同選手は出場権を得ていた北京五輪への道を閉ざされた。
 

 そして3月になって、停止処分が解けたシム・ソクヒは韓国女子ショートトラック代表チームに復帰。今月18日から20日までカナダのモントリオールで行なわれる世界選手権に向け、合宿をスタートさせるチームへの合流が発表されたのだ。

 そこで確固たる意思表示をしたのが、チームメイトに裏切られ続けてきたチェ・ミンジョン本人だ。全国紙『スポーツソウル』日本語版によれば、マネジメント会社を通じて、「チェ・ミンジョン選手は、韓国代表として世界選手権に向けた準備をするため、練習にのみ邁進する予定だ。練習以外の妨害を受けたり、負担を感じたりしないようサポートしてほしい」との声明を打ち出した。

 これには伏線がある。昨年10月に問題が発覚して以降、シム・ソクヒは執拗なまでにチェ・ミンジョンに許しを乞うため、直接謝罪する機会を模索した。だが、何度連絡してもチェ・ミンジョンは頑なに拒否したという。その執拗な攻勢に遭って、チェ・ミンジョン側は「重度のストレスを抱えるに至った。即座に謝罪連絡をやめてほしい」とクレームを付けた。

 それでも韓国のエースであるチェ・ミンジョンは北京五輪で躍動してみせた。金メダル1つ、銀メダル2つと期待に違わぬハイパフォーマンスを披露し、国民に歓喜をもたらした。にも関わらず、いまさらシム・ソクヒのことでストレスを感じたくない、というのが本音だろう。

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参照元●スポーツソウル日本語版

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