北京五輪でフィギュアスケートの女王の座に就いたアンナ・シェルバコワ（ROC）。堅実な構成で勝負したショートプログラム（SP）で２位につけると、フリースケーティング（FS）では、４回転ジャンプ２本を含む演技で、逆転優勝を飾った。

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　そんな女王にフランスの女性ファッション誌『ELLE』のロシア版が独占インタビューを実施した。３歳半でフィギュアスケートに出会ったという彼女は、「９歳の時にエテリ・ゲオルギエヴナ・（トゥトベリーゼ）のチームに入って、本格的にトレーニングをして結果を出すアスリートたちがいたことに気づいたの。見ているだけで、どれだけの努力をしているかを理解した」とチームに衝撃を受けたと明かす。

　五輪チャンピオンを育て続ける名将については「エテリコーチは、ただ指導するだけじゃなくて常に声をかけてくれるの。その指導姿勢によって、時間をかけて色々なことを意識できるようになった」と感謝の気持ちを口にした。
  　怪我と隣り合わせの同競技。昨年６月に足を怪我し、今シーズン出遅れを喫した17歳は「何もかもが上手くいかずに辛いこともある」と本音を漏らすも、「辞めたいと思ったことはない。それどころか一刻も早く氷の上に復帰するために直そうという気持ちになる」とメンタルの強さを誇示。そして強さの秘訣についてこう語った。

「とにかく一生懸命トレーニングすること。そして自分の能力に出来る限り自信を持つこと。最大の自信は、『自分はこれだけの量をこなした』と感じた時に得られるもの。この毎日トレーニングを行なえば、本番に臨みやすくなるはず」

　地道な努力が実を結んだシェルバコワ。大舞台でこれまでの成果を遺憾なく発揮できた彼女は、まさにクイーンの名に相応しい。

構成●THE DIGEST編集部

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