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フィギュア

ネイサン・チェンが語った“消えた”団体戦メダル授与式への想い。ドーピング根絶を「クリーンなスポーツが必要」と主張

THE DIGEST編集部

2022.03.10

シングルの授与式では金メダルを受け取ったチェン。そんな王者はいまだ実現していない団体戦のメダルセレモニーへの想いを語った。(C)Getty Images

シングルの授与式では金メダルを受け取ったチェン。そんな王者はいまだ実現していない団体戦のメダルセレモニーへの想いを語った。(C)Getty Images

 先の北京五輪で実施されたフィギュアスケートの団体戦では、各国の精鋭たちがしのぎを削った。そのなかで金メダルを獲得したのは、ROC(ロシア・オリンピック委員会)。次いでアメリカ、3位には日本という結果となった。

 しかし、栄えある授賞式は開かれなかった。競技直後にROCのカミラ・ワリエワのドーピング違反が明らかになったために延期が決まったのだ。

 急遽取り止めとなったメダル授与式は、結局、最後まで実施されないまま大会は閉幕。出場した選手や関係者からは、無念の声が上がった。そうしたなかで、複雑な心境を打ち明けたのが、母国の銀メダルに貢献したネイサン・チェン(アメリカ)である。

 シングルでは、羽生結弦や鍵山優真、宇野昌磨ら日本勢との争いを制して堂々の金メダルを手にした。そんな男子フィギュア界のカリスマは、米誌『teen VOGUE』のインタビューに登場。まず、“渦中の身”となったワリエワを慮った。

「かなり重要で、非常に多くの異なる要因や未知数なところがある。でも、(ワリエワにとって)本当につらかったと思う……。僕は間違いなく彼女が経験したすべてのものに多くの共感を持っている。だから、北京オリンピックが彼女にとって非常に厳しいものだったと分かっている」

 15歳の天才少女の現状に同情したチェン。だが、同じく第一線で活躍するトップアスリートとして、「僕らはクリーンなスポーツをする必要がある」と、ドーピングの根絶をあらためて主張。そしてメダルへの痛切な想いを口にした。

「僕らは皆、メダルセレモニーに値するはずだ。大会から去る前にそのメダルを獲得できたはずなんだ」

 はたして、待望のメダル授与はいつ実施されるのか。その答えはいまだ不透明なままだ。

構成●THE DIGEST編集部

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