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モータースポーツ

角田裕毅、合同テスト2日目で最多120周回を記録! 日本人ドライバーの充実ぶりに伊メディアも賛辞「良いフィードバックだ」

THE DIGEST編集部

2022.03.12

シーズン開幕に向けて充実の日々を送っている角田。周囲の評価も上々だ。(C)Getty Images

シーズン開幕に向けて充実の日々を送っている角田。周囲の評価も上々だ。(C)Getty Images

 バーレーン・サクヒールでのF1合同テストは3月11日に2日目が行なわれ、アルファタウリは角田裕毅が「AT03」の走行を担当した。

 初日はピエール・ガスリーが全体で3番目に多い103周回を重ね、終盤に1分33秒902のトップタイムを記録したが、角田はC3タイヤで出した1分36秒802のベストタイムは15人中10番手。それでも周回数は最多の120周を数え、多くのデータを収集したいチームの要求に十分に応えた1日となった。
【動画】マゼピンと角田のデッドヒート! F2時代のレースシーンをチェック

「多くの収穫があった生産的な1日」とSNSに投稿した角田は、チームの公式サイトでも「多くのラップを重ね、長い走行を完遂できた、良い1日でした。重要なデータを収集することができました。今日はあまり、パフォーマンスランには焦点を当てていませんでした。レースコンディションでの車をより深く理解するため、レースシミュレーションを行ない、ロングランニングに集中しました」とポジティブに1日を振り返るとともに、タイムにはこだわらなかったと強調している。

「風が強く、一日中、向きも変わっていたので、いろいろなコンディションでこの新しい車を操作する方法を学ぶ必要があり、それに順応するのはかなり大変でしたが、本当に楽しかったです。全体的に良い1日だったと思います。

 まだ取り組むべき点がいくつかありますが、ベースラインは良好だと思います。明日もドライブするのを楽しみにしています。自信を持って開幕戦に臨めるように、そしてうまくいけば良い結果が得られるように、まだ多くの作業をこなす必要があります」
 バルセロナでのテストに続いて、手応えを掴みながらも、気を引き締め直した角田について、イタリアの自動車専門メディア『MOTORIONLINE』は、「ガスリーが車のポテンシャルを最大限に引き出した翌日、ツノダはデータ収集と燃料を積んだ状態でのシミュレーションに多くの時間を捧げた。レースシミュレーションに専念し、ソフトタイヤとハードタイヤの両方を使用するなど、まだ改善の必要はあるものの、非常に良いフィードバックをチームにもたらした」と、ポジティブに評している。

 また、チームはSNSに「最も多くのラップを重ねてセッションを終了。テストとして悪い1日ではなかった」と投稿。チーフ・レースエンジニアのジョナサン・エッドルスは、エアロマッピングとセットアップのテストに時間をかけた午前中は、強風でコースが埃っぽく、路面温度も高かったため、バランスを取ることに苦労したものの、「完了したテスト項目からいくつかの興味深い方向性が見つかった」と明かした他、以下のように1日を振り返っている。

「昼食の後は、3つのタイヤコンパウンド全てを使用し、継続してのレースシミュレーションを行なった。これは、ユウキだけでなく、チームにとっても、来週の準備に役立った。車は全体的に信頼性が高く、メカニックの作業も効率的だったことで、120周、649.44キロを走り切り、計画通りに1日を終えることができた」

 最終日は午前にガスリー、午後に角田がステアリングを握ることになり、最終調整を終えた彼らはいよいよ来週末、同じバーレーンでのシーズン開幕戦に臨む。

構成●THE DIGEST編集部

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