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フィギュアのシニア年齢を17歳に引き上げか。「女子は14~15歳がピーク」露コーチが抱く期待と懸念ポイントとは

THE DIGEST編集部

2022.03.17

五輪期間中にドーピング陽性が発覚した15歳のワリエワ。同事件が年齢引き上げ問題に拍車をかけたようだ。(C)Getty Images

 今年6月にタイで開催される国際スケート連盟(ISU)の総会における重要な議題のひとつが「シニアの年齢を引き上げ問題」だ。

 北京五輪では女子シングルの15歳カミラ・ワリエワ(ROC=ロシアオリンピック委員会)が期間中にドーピング陽性が発覚。これによりかねてから懸案事項となっていた同問題に拍車がかかり、ふたたび議論が熱を帯びている。

 そうしたなかで、見直しを推す声に異論を唱える人物もいる。ベラルーシ代表として五輪2大会に出場し、現在はロシアで指導にあたるセルゲイ・ダヴィドフ氏は、「ジュニアが難しいジャンプを跳ぶことになる。このプロセスは止められないのだから」とロシア・フィギュアスケート連盟(FFKR)で話す。

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 ダヴィドフ氏は、「シニアの年齢を引き上げることは、選手に影響がある。女子は14~15歳がピークだから」と断言。そして、こう懸念を抱いた。

「それ以上の年齢だと4回転ジャンプは難しくなる。もし4回転ジャンプを禁止せずにシニアの年齢だけを引き上げれば、みんな17歳の時には引退してしまうかもしれない」
 
 また、同氏は「誰にも分からないけど、もしかしたらシニアは個性的な演技になるかもしれない。そして17歳以上のスケーターは今よりも減ってしまうと思う」と見解も述べ、さらに高難度のジャンプが増えると予想し、「ジュニアにファンの関心が移るかもしれない」と興味深い持論を続けた。

 13名のISUメンバーから構成される審議会とノルウェースケート協会の両団体が提案する同事案。はたして、今後どの様に進展していくだろうか……。

構成●THE DIGEST編集部
 
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