ロシア政府でスポーツ大臣を務めるオレグ・マティシン氏が、北京五輪で世界中にセンセーションを巻き起こした"ドーピング疑惑"について独自の見解を示した。
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大会期間中の2月7日、ROC(ロシア・オリンピック委員会)の女子フィギュアスケート代表、カミラ・ワリエワにドーピング疑惑が浮上。昨年末の検査で、禁止薬物トリメタジジンに陽性反応が出ていた事実が判明したのだ。CAS(スポーツ仲裁裁判所)の特例措置によってワリエワが大会参加の継続が認められたものの、女子シングルのフリーではミスを繰り返し、まさかの4位で競技を終えた。
いまだCASで審議が継続中だが、現地木曜日にマティシン氏はロシア・メディア『Match TV』の取材に応じ、騒動に対する私見を明かした。「私はオリンピックのあと、カミラとも(コーチの)エテリ・トゥトベリーゼとも会って話をしたんだ」としたうえで、次のように論じている。
「明らかなのは、今回のストーリーはすべて自然発生の事故であり、なかなか説明がつかないということだ。そもそもカミラがあのような薬物を使用する理由が見当たらないだろう。しかも恐ろしく微量であって、パフォーマンスにもなんら影響を与えなかったはずだ。フェアな採決を期待したいし、カミラのキャリアがこれからも続くことを祈るばかりだよ」
ワリエワとその家族は、北京五輪中に行なわれたCASによる聴聞会で、心臓に疾患を持つ祖父が使ったグラスを共有したため、その薬の成分が体内に入ったなどと証言した。マティシン大臣が「自然発生」と強調したのは、その証言をフォローする意味合いもあると考えられる。
そして57歳の元ソ連・卓球代表は、15歳のメンタルタフネスを称えた。「カミラとは2月20日に会ったが、来る世界選手権と次のオリンピックに向けて、新たなサイクルに入っているようだった。彼女は身体的にも精神的にも強靭で、あの年齢には似つかわしくないほどだ」と説明し、「今回の過酷な試練が彼女をさらにタフにするだろう」と期待を寄せた。
世界選手権(3月21~27日/フランス・モンペリエ)への参加を禁じられたワリエワは、その代替として急きょ開催される国内大会「チャンネル・ワン杯」(3月24~27日/サランスク)にエントリー。北京五輪・金メダルのアンナ・シェルバコワやエリザベータ・トゥクタミシェワらと覇を争う。
構成●THE DIGEST編集部
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いまだCASで審議が継続中だが、現地木曜日にマティシン氏はロシア・メディア『Match TV』の取材に応じ、騒動に対する私見を明かした。「私はオリンピックのあと、カミラとも(コーチの)エテリ・トゥトベリーゼとも会って話をしたんだ」としたうえで、次のように論じている。
「明らかなのは、今回のストーリーはすべて自然発生の事故であり、なかなか説明がつかないということだ。そもそもカミラがあのような薬物を使用する理由が見当たらないだろう。しかも恐ろしく微量であって、パフォーマンスにもなんら影響を与えなかったはずだ。フェアな採決を期待したいし、カミラのキャリアがこれからも続くことを祈るばかりだよ」
ワリエワとその家族は、北京五輪中に行なわれたCASによる聴聞会で、心臓に疾患を持つ祖父が使ったグラスを共有したため、その薬の成分が体内に入ったなどと証言した。マティシン大臣が「自然発生」と強調したのは、その証言をフォローする意味合いもあると考えられる。
そして57歳の元ソ連・卓球代表は、15歳のメンタルタフネスを称えた。「カミラとは2月20日に会ったが、来る世界選手権と次のオリンピックに向けて、新たなサイクルに入っているようだった。彼女は身体的にも精神的にも強靭で、あの年齢には似つかわしくないほどだ」と説明し、「今回の過酷な試練が彼女をさらにタフにするだろう」と期待を寄せた。
世界選手権(3月21~27日/フランス・モンペリエ)への参加を禁じられたワリエワは、その代替として急きょ開催される国内大会「チャンネル・ワン杯」(3月24~27日/サランスク)にエントリー。北京五輪・金メダルのアンナ・シェルバコワやエリザベータ・トゥクタミシェワらと覇を争う。
構成●THE DIGEST編集部
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