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F1開幕戦、角田裕毅の8位入賞を海外メディアはどう報じたのか?16番手スタートからの巻き返しに本人は「とてもハッピー」

THE DIGEST編集部

2022.03.22

今季のF1開幕戦で8位入賞を掴んだ角田。SNSでは喜びを語った。(C) Getty Images

 2022年F1の開幕戦バーレーン・グランプリは3月20日に決勝が行なわれ、16番手からスタートしたアルファタウリの角田裕毅は8位入賞の好スタートを切り、早くも4ポイントを獲得した。

 ルーキーイヤーの昨季は合同テスト、開幕戦の各セッションで好パフォーマンスを発揮し、決勝でも9位入賞を果たしたが、今回はフリー走行(FP)で苦労し、3回目は油圧系トラブルでコースにすら出られず、結果、予選は16番手でQ1敗退を強いられ、本人もレース前は「決勝ではポイント獲得を目指しますが、難しいと思います」と悲観的だった。
 
 しかし序盤で順位を上げて早くもポイント圏内に迫った彼は、安定したドライビングを維持しながら、3度のタイヤ交換を問題なく済ませて終盤に入る。そして46周目に同僚ピエール・ガスリーがマシン後方から火を噴いてストップした後、セーフティーカー導入を経て51周目にレースが再開すると、ミック・シューマッハー(ハース)をかわして10位に上がり、さらにレッドブル勢の立て続けのリタイアで順位を上げ、最終的には昨季を上回る結果を手に入れた。

 レース後、自身のSNSでは「今日の8位は嬉しいです! 昨日からの見事なリカバー。次のレースに向けても多くのことを学べました」と喜びを表わしたが、チームのプレスリリースでは、結果に満足感を示しながらも、冷静さと慎重さを失わずに、この波乱に富んだ開幕戦を振り返るとともに、次戦以降にも目を向けている。

「今日は、とてもハッピーです。特にスタートでは幾つかポジションを上げることができました。レースの終わりには、他の車の失敗という、少しの運にも恵まれましたが、全体的に今日のレースの展開には喜んでいます」

「まだ中段争いのトップ争いを安定して戦うためには、やるべきことがたくさんありますが、車のパフォーマンスを改善し続ける中で、自分たちが進歩しているという自信を持っています。次のサーキット(サウジアラビア)に向かい、この週末のデータを分析して、次戦のために問題を見つけ出したいと思います」
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チームは「違いなく本当に良いレースをしてみせた」と称賛